1 を借りる帯分数のひき算は、帯分数の大きさの間違えている感覚を生み出します。繰り返し計算することで、自然に修正されます。

帯分数のひき算 1 {\Large\frac{1}{7}} {\Large\frac{3}{7}}= を計算します。

 

 {\Large\frac{1}{7}} {\Large\frac{3}{7}} {\Large\frac{8}{7}} {\Large\frac{3}{7}} {\Large\frac{5}{7}} です。

 

帯分数 1 {\Large\frac{1}{7}} から、

真分数  {\Large\frac{3}{7}} を引いて、

答え  {\Large\frac{5}{7}} です。

 

 

さて、

このような 1 を借りる分数のひき算で、

多くの子が、

次のような間違えた感覚になります。

 

 {\Large\frac{3}{7}} を引いたはずなのに、

引くと小さくなるはずなのに、

 {\Large\frac{1}{7}} が、

 {\Large\frac{5}{7}} になりますから、

大きくなったように感じるようです。

 

 

こう感じる理由は、

とても単純です。

 

帯分数 1 {\Large\frac{1}{7}} が、

整数部分 1 と、

分数部分  {\Large\frac{1}{7}}

2つの部分のたし算だからです。

 

式で書くと、

 {\Large\frac{1}{7}}=1+ {\Large\frac{1}{7}} です。

 

 

計算した子は、

答え  {\Large\frac{5}{7}} の大きさを、

引かれる帯分数 1 {\Large\frac{1}{7}} と、

比べるとはなく比べています。

 

しかも、

整数部分 1 ではなくて、

分数部分  {\Large\frac{1}{7}} を、

意識するとはなく見ています。

 

つまり子どもは、

帯分数 1 {\Large\frac{1}{7}} の全体ではなくて、

分数部分  {\Large\frac{1}{7}} だけを見て、

答え  {\Large\frac{5}{7}} と比べています。

 

そして、

 {\Large\frac{1}{7}} と、 {\Large\frac{5}{7}} を比べたら、

 {\Large\frac{5}{7}} の方が大きいと感じます。

 

当然のことです。

 

 

このような理由で、

帯分数 1 {\Large\frac{1}{7}} よりも、

答えの分数  {\Large\frac{5}{7}} を大きく感じてしまう

素朴な感覚があります。

 

不思議なことに、

1 を借りる帯分数のひき算、

 {\Large\frac{1}{7}} {\Large\frac{3}{7}} {\Large\frac{8}{7}} {\Large\frac{3}{7}} {\Large\frac{5}{7}} のような計算を繰り返すと、

この素朴な感覚が、

自然に修正されます。

 

帯分数 1 {\Large\frac{1}{7}} の方が、

答えの分数  {\Large\frac{5}{7}} よりも、

大きいと感じるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -744)、(分数  {\normalsize {α}} -324)