四則混合の計算の作法を育てます。すると、美しさを感じさせる答案を書く子に育ちます。

(3 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{4}})÷(1 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{1}{4}}) のような計算の

作法を育てます。

 

どのように計算するのかの

計算の仕方ではありません。

 

計算する前に、

計算の順を決めることや、

一つ一つの計算を、

余白で区別して書くことのような作法です。

 

このような計算の作法を守って計算すれば、

式の形を見るようになります。

 

(3 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{4}})÷(1 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{1}{4}}) の

計算の順は、

① 左のかっこの中の「-」、

② 右のかっこの中の「-」、

③ 2つのかっこの間の「÷」の順です。

 

作法を育てるために、

計算する前に、

子どもに計算順を指で示させます。

 

「-」や、「÷」を計算の順に

指で示させます。

 

次に、

計算順に一つ一つを計算させます。

 

作法を育てるために、

余白に、

一つ一つの計算を

区別して書かせます。

 

(3 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{4}})÷(1 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{1}{4}}) の

1番目の計算 3 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{4}}

余白に書かせて計算させます。

 

 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{3}{4}}

 {\Large\frac{5}{8}} {\Large\frac{6}{8}}=     (通分して)

 {\Large\frac{13}{8}} {\Large\frac{6}{8}}=    (引けるように、1を借りて)

 {\Large\frac{7}{8}}          (引きます)

 

2番目の計算 1 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{1}{4}} を、

1番目の計算と別の余白で計算させます。

 

 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{1}{4}}

 {\Large\frac{1}{8}} {\Large\frac{2}{8}}=     (通分して)

 {\Large\frac{9}{8}} {\Large\frac{2}{8}}=      (引けるように、1を借りて)

 {\Large\frac{7}{8}}          (引きます)

 

3番目の計算は、

1番目の計算の答えを、

2番目の計算の答えで割ります。

 

さらに別の余白で計算させます。

 

 {\Large\frac{7}{8}}÷ {\Large\frac{7}{8}}

 {\Large\frac{23}{8}}÷ {\Large\frac{7}{8}}=     (帯分数を仮分数に直して)

 {\Large\frac{23}{8}}× {\Large\frac{8}{7}}=     (分母と分子を入れ替えて、÷を×にして)

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{23}{\begin{matrix}\cancel{8}\\1\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{8}\end{matrix}\,}{7}}=    (途中で約分して)

 {\Large\frac{23}{7}}=        (掛けて)

 {\Large\frac{2}{7}}         (仮分数を帯分数に直します)

 

式の形を見て、

計算する前に計算順を決めて、

一つ一つの計算を余白に区別して書きます。

 

このような作法を育てます。

この作法が、中学数学や高校数学の基礎になります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -135)、(分数  {\normalsize {α}} -041)