13+7= を、13+7=20 と計算する力の先で、13+7= を筆算に書いたたし算を教えます。似ていて、少し違う計算です。

13+7= の計算を、

1 を隠してから、

「3+7=10」として、

1 を見せて、

「20」と教えます。

 

同じように、

13+9= は、

1 を隠してから、

「3+9=12」として、

1 を見せて、

「22」です。

 

8+7= を見たら、

答え 15 が瞬時に出る感覚を持った子は、

13+7= や、

13+9= の

たし算の感覚を利用する計算を

自然に受け入れます。

 

13+7= の 1 を隠すことで、

見慣れている 3+7= が、

13+9= の 1 を隠すことで、

見慣れている 3+9= が見えます。

 

たし算の答えを出す感覚を持った子ですから、

3+7= を見たら、

勝手に自動的に、

答え 10 が出ています。

 

同じように、

3+9= を見たら、

勝手に自動的に、

答え 12 が出ています。

 

13+7= や、

13+9= の 1 を隠す計算の仕方は、

この子のたし算の感覚を

そのまま利用する計算です。

 

そして、

13+7= や、

13+9= の 1 を隠す計算に慣れると、

1 を隠さなくても、

13+7=20 や、

13+9=22 と計算できるようになります。

 

 

さて、

この子の 13+7= や、13+9= を、

スラスラと計算する力を利用して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 9 \\ \hline \end{array} }} \\ のような筆算を教えます。

 

教えようとしていたら、

この子は主体性の率先力が強いので、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:7 \\ \hline110\end{array} }} \\ や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:9 \\ \hline112\end{array} }} \\ と、

素早く書いてしまいます。

 

「えっ、書いてしまった」と驚いて、

冷静に見ると、

残念なことに、

間違えています。

 

ですが、

「教えようとしていたのに・・」や、

「教えるまで待てばいいのに・・」、

「待たないから間違える・・」としません。

 

そうではなくて、

「やってみる気持ちが大事」、

「主体性の率先力があれば伸びる」として、

間違えることを恐れないで

計算したことを認めて受け入れます。

 

ただし、

計算の間違いは間違いです。

 

そこで、

この間違いと、

強い主体性の率先力を利用するようにして、

正しい計算の仕方を教えます。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:7 \\ \hline110\end{array} }} \\ の 13 の 1 を隠して、

「3+7=10」、

「合っている」と認めてから、

7 の真下を示して、

「ここ、ゼロ(0)」、

「合っている」、

「指、いち(1)」とリードします。

 

暗算形式の 13+7= の計算で、

1 を隠したことと、

筆算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\ の計算で、

1 を隠すことは同じです。

 

1 を隠したとき、

暗算形式の 13+7= では、

見慣れた 3+7= が見えて、

答え 10 が、すぐ出ますが、

この 10 を書かないで、

隠していた 13 の 1 を見て、

20 としています。

 

筆算  {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\ の 1 を隠したら、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:3 \\ +\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\ が見えて、

これを、3+7= と同じと、

迷わずに見なしています。

 

ただ、

暗算形式の 13+7= と同じように、

10 を書かないで、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 7 \\ \hline \:\:\:\:0\end{array} }} \\ と 0 だけを書いて、

10 の 1 を指に取ります。

 

10 を書かないことは同じですが、

利用の仕方が、

少し違います。

 

だから、

ここを教えています。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:7 \\ \hline110\end{array} }} \\ の 13 の 1 と、

子どもが指に取った 1 を、

順に示してから、

「1+1=2」、

子どもが書いた  {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:7 \\ \hline110\end{array} }} \\ の 11 を示して、

「ここ、に(2)」です。

 

子どもは、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:7 \\ \hline110\end{array} }} \\ を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:7 \\ \hline\:\:20\end{array} }} \\ と、書き直します。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:9 \\ \hline112\end{array} }} \\ も同じように教えます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:9 \\ \hline112\end{array} }} \\ の 13 の 1 を隠して、

「3+9=12」、

「合っている」と認めてから、

9 の真下を示して、

「ここ、に(2)」、

「合っている」、

「指、いち(1)」とリードします。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:9 \\ \hline112\end{array} }} \\ の 13 の 1 と、

子どもが指に取った 1 を、

順に示してから、

「1+1=2」、

子どもが書いた  {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:9 \\ \hline112\end{array} }} \\ の 11 を示して、

「ここ、に(2)」です。

 

子どもは、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:9 \\ \hline112\end{array} }} \\ を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\: \:\:9 \\ \hline\:\:22\end{array} }} \\ と、書き直します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -590)、(+-  {\normalsize {α}} -331)