文字の欠けた 3元1次連立方程式です。「欠けている」を、「係数 0」と考えれば、3つの式に、3つの係数が付いている見慣れた方程式に、書き換わります。自力で解くことができます。

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   の 3番目の式 :

-y+z=-4 は、

x の係数が 0 ということですから、

0x-y+z=-4 です。

 

3番目の式を、

-y+z=-4 から、

0x-y+z=-4 に書き換えることで、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   が、

書き換わり、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\0x-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   になることで、

3つの式すべてで、

x と、y と、z があるようになります。

 

 

こうするだけで、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   の見た目の印象が、

大きく違って見えます。

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   のように、

文字の欠けている連立方程式が、

初めての子は、

「できない」、

「聞こう・・・」となるのが普通です。

 

そして、

「どうやるの?」と、

こちらに聞きます。

 

聞かれたこちらは、

聞かれてすぐに、

本当にすぐに、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   の 3番目の式を示して、

「これ」と言ってから、

子どもの目の前で、

無言で、

0x-y+z=-4 と、

書いてから、

プツッと、

教えるスイッチを切ってしまいます。

 

-y+z=-4 を示して、

「これ」とだけ言い、

0x-y+z=-4 を、

子どもの目の前で、

無言で書くだけの教え方です。

 

 

こちらからの

このような教えられ方に慣れている子は、

「続きは、自分で考えなさい」ゲームと、

理解していますから、

考え始めます。

 

そして、

-y+z=-4 を、

0x-y+z=-4 に、

無言で書き換えられただけの強い刺激から、

まもなく、

「あっ、なぁんだ」、

「そういうことか・・・」となります。

 

 

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   が、

書き換わり、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x-3y-z=12\\3x+2y+z=-1\\0x-y+z=-4\end{array}\right.\end{eqnarray}}   になるだけで、

3つの式のすべてに、

3つの係数が付いている連立方程式を、

この子は、

心の中に見ます。

 

見慣れている形です。

 

この連立方程式でしたら、

自力で解くことができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -761)、(分数  {\normalsize {α}} -331)