の解き方をリードします。
こちらがリードする解き方が、
子どもに根付くようにします。
自分をリードする疑問文、
「どうする?」を、
この 1問が終わるまで、
繰り返し聞きます。
子どもに根付くことを、
期待するからです。
以下のように、
解き方をリードします。
子どもに、
「どうする?」と聞きます。
1回目です。
聞かれた子は、
式を見ます。
そして、
「何を消そうか?」と考えます。
連立方程式の式の見方に慣れてくると、
x 、y 、z の前の数(係数)だけを見ます。
式が、3つで、
文字が、3つですから、
全部で 9つの数です。
です。
そして、
この 9つの数から、
x か、y を消すことを選びます。
x と、y のどちらにするのかは、
好みの問題ですけれど、
お勧めは、x です。
x を消すのでしたら、
1番目の式 x-2y+2z=-9 を、
2倍、3倍します。
y を消すのでしたら、
3番目の式 3x-y-3z=10 を、
2倍、3倍します。
1番目の式 x-2y+2z=-9 の
-2y+2z の 2倍、3倍の方が、
3番目の式 3x-y-3z=10 の
3x-3z の 2倍、3倍の方よりも、
小さな数になるからです。
このように、
「お勧めは、x 」とするために、
より多くの数の変化を比べますから、
連立方程式の式の全体を見るようになります。
さて、
x を選んだ子に、
また、「どうする?」と聞きます。
2回目です。
聞かれた子は、
また、式を見ます。
そして、
「x を消すのだから・・」と考えます。
「1番目の式を 2倍して、2番目を引いて」、
「1番目の式を 3倍して、3番目を引く」と、
子どもは決めて、答えます。
ここまで決めてから、
計算させます。
すると子どもは、
何となくですが、
「ただ計算している」のではなくて、
「自分が自分をリードして、
計算している」ような感じになるようです。
つまり、
連立方程式を解く前に、
「どうする?」と聞いて、
解き方を決めさせてから、
その後で計算させると、
自分の計算をリードするリーダーを、
子どもは、自分の中に感じるようです。
計算の詳細を省略します。
1番目の式を 2倍して、2番目を引くと、
-7y=-14 となって、
y=2 となります。
「1番目の式を 3倍して、3番目を引く」と、
-5y+9z=-37 となります。
ここでまた、
「どうする?」と、子どもに聞きます。
3回目です。
子どもは、
計算した 2つの式、
y=2 と、
-5y+9z=-37 を見て、
「y=2 を、
-5y+9z=-37 に代入」のように答えます。
ここまで決めてから、
その後で計算させるから、
自分の計算をリードするリーダーを、
子どもは、
何となく感じます。
計算します。
-10+9z=-37 から、
z=-3 となります。
ここでまた、
「どうする?」と、子どもに聞きます。
4回目です。
子どもは、
自分が計算して求めた
y=2 と、z=-3 を見ます。
そして、
「y=2 と、z=-3 を、
1番目に代入」のように答えます。
ここまで決めてからの計算に、
自分をリードするリーダーを感じながら、
x-4-6=-9 から、
x=1 と計算します。
このように、
「どうする?」と子どもに聞いて、
計算の仕方を決めさせてから、
その後で計算させます。
このような解き方の習慣が、
子どもに根付くようなリードです。
(基本 -619)、(分数 -262)