を解く前に、
「何を、消す?」と聞かれ、
「 y 」と答えて、
続けて、「どうする?」と聞かれて、
1番目の式と、2番目の式を指で示して、
「これとこれを足す」と答えます。
連立方程式を解く前に、
「何を、消す?」、「どうする?」と聞かれて、
連立方程式を見て、
アレコレ考えて、
消す未知数と、
消し方を答えることで、
解き方の作戦を立てています。
「何を、消す?」、「どうする?」と聞かれることで、
子どもは、
の
1番目の式の 3x-2y=6 と、
2番目の式の x+2y=2 の x や、y を、
それぞれ見比べます。
そして、
1番目の式と、2番目の式を、足せば、
y が消えて、x だけになることに気付きます。
もう少し詳しく見ます。
1番目の式の 3x-2y=6 の 3x を見て、
2番目の式の x+2y=2 の x を見て、
2番目の式の x を、3x にして、そして、
1番目の式から、2番目の式を引けば、
x を消せることを見つけます。
あるいは、
1番目の式の 3x-2y=6 の -2y を見て、
2番目の式の x+2y=2 の +2y を見て、
1番目の式と 2番目の式を足せば、
y を消せることを見つけます。
じつは、
x を消すために、
1番目の式の 3x-2y=6 の 3x や、
2番目の式の x+2y=2 の x を見ているのではなくて、
3x に付いている数(係数) 3 と、
x に付いている数(係数) 1 を見ています。
そして、
2番目の式の 1 を、3倍して、3 にすれば、
1番目の式の 3 と同じ数になるから、
引けば消えることを見つけています。
x ではなくて、
係数を見ています。
y も同じです。
1番目の式の 3x-2y=6 の -2y の -2 と、
2番目の式の x+2y=2 の +2y の +2 を、
見ています。
ですから、
を解く前に、
「何を、消す?」と、
「どうする?」を決めて、
解き方の作戦を立てるとき、
見ているのは、
のような係数の行列です。
「何を、消す?」と、
「どうする?」の 2つの疑問文で、
連立方程式の解き方の作戦を立てるとき、
子どもは自然に
ほとんど無意識のまま
係数の行列を見ています。
(基本 -1278)、(分数
-508)
関連:2023年08月12日の私のブログ記事
「連立方程式を解く前に、
「何を、消す?」と、
「どうする?」を聞くことで、
聞かれた子は、
解き方の作戦を立てるようになります」。