子どもは必ず、
導く役のこちらを
真剣になって観察しています。
だからこそ、
こちらは問題だけを見る見本になり、
答えを出すことにだけ集中する見本になります。
真剣になってこちらを観察していますから、
自然に、子どももまねします。
そして、
こちらを観察することを自らやめて、
こちらがしているように、
問題だけを見て、
答えを出すことだけを、
こちらが見せる実況中継型リードから、
つかもうとします。
このようなことを
こちらは理解した上で、
小数の筆算のかけ算 の
答えの出し方だけを、
次のような実況中継型リードで見せます。
まず、こちらのペン先で、
の
0.38 の一部分の 0. と、
0.54 の一部分の 0. を、隠して、
が見えるようにします。
そして、
と計算するのを待ってから、
0.38 の小数点を、ペン先で示して、
「これ、動かす」と言って、
右の方に、0.38 の 8 の右下まで、
「いち(1)、に(2)」とペン先を動かし、
0.54 の小数点を、ペン先で示して、
「これ、動かす」と言って、
右の方に、0.54 の 4 の右下まで、
「さん(3)、し(4)」とペン先を動かし、
それから、
答え 2052 の一の位の 2 の右下を、
ペン先で示して、
「ここ、点( .)」と言って、
左の方に、
「いち(1)、に(2)、さん(3)、し(4)」と
言いながら、ペン先を動かすと、
2052 の千の位の 2 の左下ですから、
「ここ、点( .)」、
2052 の千の位の 2 の左の余白を示して、
「ゼロ(0)」と言います。
子どもが、
と書くのを見たら、
実況中継型リードを終えます。
このようなリードをするだけで、
こちらの様子を窺うことを
子どもは自らやめて、
こちらの実況中継型リードを見ることで、
自力で答えを出すことを
真剣になって盗もうとします。
(基本 -1279)、(分数 -509)
関連:2023年05月09日の私のブログ記事
「小数の筆算のかけ算を、
小数点を無視して、
小数点など付いていないように計算します。
それから、小数点の付け方を教えます」。