8-(7-4)= や、
(6+12)÷3= や、
10÷(7×3)= は、
かっこの中を先に計算します。
そういうルールだからではなくて、
計算できるのが、
かっこの中だけだからです。
8-(7-4)= の
かっこの外の - は、
8- だけですから、
8 から引く数が書いてないために
計算できません。
かっこの中の 7-4 は、
7 から、4 を引くひき算ですから、
7-4=3 と計算できます。
このように、
かっこの中のひき算だけが計算できます。
(6+12)÷3= も同じです。
かっこの中の 6+12 は、
6に、12 を足すたし算ですから、
6+12=18 と計算できます。
かっこの後の ÷ は、
÷3 だけで、
何を、3 で割るのかが書いてないから
計算できません。
10÷(7×3)= も同じです。
かっこの前の ÷ は、
10÷ だけですから、
10 を割る数が書いてないから、
計算できません。
かっこの中の 7×3 は、
7 に、3 を掛けるかけ算ですから、
7×3=21 と計算できます。
かっこの中の計算でも、
( ÷4+4÷7)×8= のようになると、
様子が違ってきます。
単純ではなくなります。
かっこの中は、
÷4+4÷7 ですから、
左から順に、
わり算 ÷ と、
たし算 + と、
わり算 ÷ の 3つの計算があります。
この 3 つの計算は、
いずれも、計算することができます。
左の ÷ は、
÷4 ですから、
を、4 で割るわり算です。
計算できます。
計算すると、
÷4=×= です。
真ん中の + は、
4+4 ですから、
4 に、4 を足すたし算です。
計算できます。
計算すれば、
4+4=8 です。
右の ÷ は、
4÷7 ですから、
4 を、7 で割るわり算です。
計算できます。
計算すると、
4÷7=×=×= です。
このように、
かっこの中の ÷4+4÷7 は、
わり算とたし算の四則混合の式ですから、
3つの計算のどこからでも、
計算することができます。
試しに、
3通りの計算順で、
それぞれ、計算してみます。
まず、
左から順に、
わり算 ÷、たし算 +、わり算 ÷ の順に、
計算することができます。
この順で計算してみます。
÷4+4÷7 の ÷4 からです。
÷4=×= です。
続いて、たし算 + です。
÷4+4÷7 の
÷4 は、
に変わっていますから、
÷4+4÷7=
+4÷7= の
たし算 +4 です。
計算すると、
+4=
+4=
4 です。
これで、
+4÷7=
4÷7= に変わります。
このわり算を計算すると、
4÷7=
×=
です。
次に、
真ん中のたし算 + を最初に計算して、
それから、
左のわり算 ÷、右の わり算 ÷ の順に
計算することができます。
この順で計算してみます。
÷4+4÷7 の 4+4 からです。
4+4=8 です。
これで、
÷4+4÷7=
÷8÷7= に変わります。
これから、
左のわり算は、÷8 です。
計算すると、
÷8=
÷=
×=
です。
これで、
÷4+4÷7=
÷8÷7=
÷7= に変わります。
計算すると、
÷7=×= です。
3通り目です。
右のわり算 ÷ を最初に計算して、
それから、
真ん中のたし算 +、左のわり算 ÷ の順に
計算することができます。
この順で計算してみます。
÷4+4÷7 の 4÷7 からです。
4÷7=×=×= です。
これで、
÷4+4÷7=
÷4+= に変わります。
これから、
真ん中のたし算は、4+= です。
計算すると、
4+=4 です。
これで、
÷4+4÷7=
÷4+=
÷4= に変わります。
計算すると、
÷4=÷=×= です。
( ÷4+4÷7)×8= のかっこの中の
÷4+4÷7 を、
3通りの計算順で答えを出すと、
すべて、違う答えになります。
これでは、
都合が悪いので、
かけ算・わり算は
たし算・ひき算より先に計算すると、
約束として、
決めています。
こうすれば、
計算順は、
1通りに決まります。
もちろん、
答えも 1つです。
(基本 -1280)、(分数 -510)
関連:2023年05月10日の私のブログ記事
「四則混合の計算順を決めるルールの
「かっこの中を先」は、
こうしなければ計算できないからです」。