のような連立方程式を、
消去法で計算するとき、
のように、
「形」を見て、
「上と下の式を足して、y を消す」と、
先に決めてから計算します。
続きの計算は、省略します。
のような連立方程式を、
消去法で計算するとき、
のような「形」になるように、
「2つの式を変形する」と、
先に決めてから計算します。
計算します。
上の式は、
2x+5y=x-2y-6 の x と、y を左に集めて、
2x+5y-x+2y=-6 として、まとめると、
x+7y=-6 です。
下の式は、
8x+y=5x-y+1 の x と、y を左に集めて、
8x+y-5x+y=1 として、まとめると、
3x+2y=1 です。
この 2 つの式を連立させると、
です。
この連立方程式を消去法で解くために、
のような「形」を見て、
「上に 3 を掛けてから、
上から下を引いて、x を消す」と、
先に決めてから計算します。
続きの計算は、省略します。
のような連立方程式を、
代入法で計算するとき、
のように、
「形」を見て、
「上の y=〇x-〇 の 〇x-〇 を、
下の y に代入する」と、
先に決めてから計算します。
代入すると、
5x-(3x-1)=5 です。
この続きの計算は、省略します。
さて、
どちらかの未知数(文字)を消す消去法と、
どちらかの式を代入する代入法の
両方の解き方に慣れている子に、
子どもが解いた方法ではない解き方を
指定して解かせます。
例えば、
を消去法で解いた子に、
代入法を指定します。
「もう一度、解いて・・」、
「代入法で解いてごらん」と誘います。
すると子どもは、
x と、y のどちらかに、
係数が 1 や、2 のように
小さなものを探します。
x=〇y+〇 か、
y=〇x+〇 か、
2x=〇y+〇 か、
2y=〇x+〇 のようになる式を探します。
このような「形」を頭に置いて、
子どもは、
の
上の式と、
下の式を見ます。
すると、
上の式が、
2x+5y=x-2y-6 ですから、
= の右の x を、
左に動かして(移項)、
-x ですから、
左にある 2x と合わせると、
2x-x=x となることが見つかります。
ですから、
上の式は、
x=〇y+〇 の「形」に変えることができます。
やってみます。
上の式 2x+5y=x-2y-6 の
x を左に、
y を右に集めると、
2x-x=-2y-6-5y
x=-7y-6 となります。
この x=-7y-6 の -7y-6 を、
下の式 8x+y=5x-y+1 の x に、
代入して解くのが、
代入法です。
この続きの計算は、省略します。
これで、
を、
最初に消去法で、
次に代入法で解いたことになります。
1 つの連立方程式を、
2 つの方法で解いた後、
子どもに聞きます。
「どっちがいい?」です。
聞かれた子どもは、
とてもうれしそうです。
そして、
その子らしい選びで、
「こっち」と選びます。
もう一つの例です。
を代入法で解いた子に、
消去法を指定します。
「もう一度、解いて・・」、
「消去法で解いてごらん」と誘います。
子どもは、
のような「形」に、
を変えようとします。
目的は、
消す未知数(文字)と、
消し方を見つけることです。
この目的を頭に持って、
を見ると、
「上と下の式を足せば、
y が消える」と、
すぐに気が付きます。
どちらかの文字を消そうとして、
を眺めたからです。
そして、
上と下を足せば、
5x=3x-1+5 と計算できますから、
x を求めることができます。
この続きの計算は、省略します。
これで、
を、
最初に代入法で、
次に消去法で解いたことになります。
また、
子どもに聞きます。
「どっちがいい?」です。
子どもは、
迷いながらも、
うれしそうに、
「こっち」と、
どちらかを選びます。
このように聞くことで、
子どもの連立方程式の解き方が、
とても安定します。
(基本 -345)、(分数 -121)