連立方程式の計算や、仮分数を帯分数に変える計算で、1 つの問題を、2 つの方法で計算した後、「どっちがいい?」と聞きます。計算の流れの好みで、子どもは選びます。

1 つの問題を、

2 つの方法で計算した後、

「どっちがいい?」と聞きます。

 

計算した後に、

「どっちがいい?」と聞かれますから、

自分がした 2 つの計算の仕方を比べて、

「こっち」と選びます。

 

自分の好みで選んでいます。

 

「こっちの計算の流れの方が好き」です。

このような好みです。

 

例えば、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x+5y=x-2y-6\\8x+y=5x-y+1\end{array}\right.\end{eqnarray}} のような連立方程式を、

消去法で計算してから、

代入法でも計算します。

 

消去法の計算でしたら、

まず、2 つの式を、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}〇x+〇y=〇\\〇x+〇y=〇\end{array}\right.\end{eqnarray}} のような「形」にします。

 

計算すると、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}x+7y=-6\\3x+2y=1\end{array}\right.\end{eqnarray}} です。

 

この式の {\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}1〇+7〇=〇\\3〇+2〇=〇\end{array}\right.\end{eqnarray}} の「形」から、

「上に 3 を掛けてから、

上から下を引いて、x を消す」と決めます。

 

決めたように計算します。

19y=-19 から、

y=-1 と計算できます。

 

この y=-1 を、

上の式 x+7y=-6 に代入して、

x-7=-6 から、

x=1 と計算できます。

 

このように、

消去法で計算できた後、

代入法でも計算します。

 

代入法は、まず、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}2x+5y=x-2y-6\\8x+y=5x-y+1\end{array}\right.\end{eqnarray}}

上の式 2x+5x=x-2y-6 から、

x を左、y を右に集めて、

2x-x=-2y-6-5y として、

x=-7y-6 です。

 

この x=-7y-6 を、

下の式 8x+y=5x-y+1 に代入して、

8(-7y-6)+y=5(-7y-6)-y+1 です。

 

y を左、数字を右に集めて、

-56y+y+35y+y=-30+1+48 から、

-19y=19 になり、

y=-1 です。

 

この y=-1 を、

x=-7y-6 に代入して、

x=7-6 から、

x=1 と計算できます。

 

消去法で計算した答えと、

代入法で計算した答えが、

同じです。

 

このように 2 つの方法で計算した子に、

「どっちがいい?」と聞きます。

 

子どもは、

計算の流れを比べるとはなく比べて、

そして、自分の好みで、

「こっち」と選びます。

 

このように、

計算の流れを比べますから、

連立方程式の解き方の理解が深くなります。

 

さて実は、

仮分数  {\Large\frac{27}{6}} を、

帯分数に変える計算でも、

「どっちがいい?」と聞いています。

 

 {\Large\frac{27}{6}}=4 {\Large\frac{3}{6}}=4 {\Large\frac{1}{2}} は、

帯分数に変えてから、

約分しています。

 

まず、

27÷6=4・・・3 とわり算して、

 {\Large\frac{27}{6}}=4 {\Large\frac{3}{6}} と帯分数に変えます。

 

次に、

3÷3=1 、6÷3=2 と計算して、

 {\Large\frac{3}{6}} {\Large\frac{1}{2}} と約分しています。

 

あるいは、

 {\Large\frac{27}{6}} {\Large\frac{9}{2}}=4 {\Large\frac{1}{2}} は、

約分してから、

帯分数に変えています。

 

まず、

27÷3=9 、6÷3=2 と計算して、

 {\Large\frac{27}{6}} {\Large\frac{9}{2}} と約分します。

 

次に、

9÷2=4・・・1 とわり算して、

 {\Large\frac{9}{2}}=4 {\Large\frac{1}{2}} と帯分数に変えます。

 

このように 2 つの方法で計算した子に、

「どっちがいい?」と聞きます。

 

子どもは、自分の好みで、

「こっち」と選びます。

 

どちらで計算しても、

わり算を 3 回ですが、

計算の順番が違います。

 

計算の流れの少しの違いを比べると、

子どもの好みが出ます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -346)、(分数  {\normalsize {α}} -122)