約分の問題で、1 回で約分できる約数が、2 けたになることがあります。分数の分母や分子に、2 けたの数が、よく出ますから、慣れるようにします。

 {\Large\frac{36}{48}}= は、12 で、

 {\Large\frac{26}{65}}= は、13 で、

 {\Large\frac{42}{70}}= は、14 で約分すれば、

1 回のわり算で、約分できます。

 

計算すると、

 {\Large\frac{36}{48}} {\Large\frac{3}{4}} や、

 {\Large\frac{26}{65}} {\Large\frac{2}{5}} や、

 {\Large\frac{42}{70}} {\Large\frac{3}{5}} です。

 

1 回のわり算で約分できる約数は、

最大公約数です。

 

 {\Large\frac{36}{48}}= の 12 は、

分子 36 と、

分母 48 の一番大きな約数です。

 

2 や、3 や、4 や、6 も約数です。

12 が、一番大きな約数ですから、

最大公約数です。

 

もちろん、

1 回のわり算にこだわらなければ、

 {\Large\frac{36}{48}}= を、2 で割って、 {\Large\frac{18}{24}}= になり、

 {\Large\frac{18}{24}}= を、2 で割って、 {\Large\frac{9}{12}}= になり、

 {\Large\frac{9}{12}}= を、3 で割って、 {\Large\frac{3}{4}} になります。

 

わり算が、3 回です。

 

 {\Large\frac{36}{48}}= を、

12 で割った答え  {\Large\frac{3}{4}} と同じです。

 

こちらは、

わり算が、1 回です。

 

1 回のわり算で、

約分できますが、

 {\Large\frac{36}{48}}= の約数 12 は、

2 けたです。

 

そして、

わり算は、

36÷12=3 と、

48÷12=4 ですから、

(2 けた)÷(2 けた)です。

 

 {\Large\frac{36}{48}}= の約数 12 を探す大変さと、

36÷12=3 や、

48÷12=4 を計算する大変さですから、

子どもには、

大きな負担です。

 

でも、

この先で、

分数のたし算になると、

 {\Large\frac{5}{12}} {\Large\frac{3}{16}}=や、

 {\Large\frac{1}{12}} {\Large\frac{1}{14}}= のように、

2 けたの分母も、

よく出てきます。

 

だから、

 {\Large\frac{36}{48}}= の約数 12 を探すことや、

36÷12=3 や、

48÷12=4 のわり算で、

2 けたの計算に慣れておきます。

 

 慣れるまでの補助として、

12 24 36 48 60
13 26 39 52 65
14 28 42 56 70

このような数字の表を、

子どもに持たせます。

 

大きめのポストイットに書いておくと、

約分を計算するときに

手元に置くことができます。

 

使い方は、

とてもシンプルです。

 

 {\Large\frac{36}{48}}= の約分でしたら、

分子 36 と、分母 48 が、

表の2行目の

左から、3 番目と 4 番目にあります。

 

同じ行の左は、12 ですから、

12 で約分することができて、

 {\Large\frac{36}{48}} {\Large\frac{3}{4}} が答えです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -449)、(分数  {\normalsize {α}} -179)