= の計算を、
複素数のかけ算に見えない子が、
「どうやるの?」と聞きます。
聞かれたこちらは、
「複素数のかけ算を計算できる子なのに、
計算の仕方を聞くのだから、
複素数のかけ算に見えていないらしい・・・」と、
すぐに推測します。
そして、
問題 = を、
複素数のかけ算と、
子どもが気付くように、
書き換えるだけの
手伝いをすると決めます。
つまり、
を、
に、
書き換えるだけの手伝いをすれば、
問題 = が、
書き換わって、
= になります。
こうすれば、
この子は、
「あっ!」となって、
そして、
「なぁんだ」、
「複素数のかけ算だ!」と、
自力で発見します。
だから、
を、
に、
書き換えることだけを手伝います。
複素数のかけ算であることは、
この子自身に発見させるようにします。
こちらが教えすぎることで、
発見する喜びを、
子どもから奪うことがないような手伝い方です。
以下は、
を、
に、書き換えることだけの
リードの実例です。
= の
左の を示して、
「これ」と言ってから、
真上の余白を、
「ここ」と指定して、
「ルート()」、
「に(2)」、
「あい( )」とリードします。
リードされた子は、
左の の余白の真上に、
と書きます。
この子は、
ここまでリードしたら、
「分かった!」となります。
左の の余白の真上に、
を書いただけで、
= が、
この子の頭の中で、
= に書き換わり、
複素数のかけ算であることに、
気付いたようです。
小さなことですが、
この子は、
発見できた喜びを感じています。
(基本 -766)、(分数
-332)