9+5= の 9 を示して、
「く」と声に出して読みます。
「教えよう」としていません。
「こちらのできること」をしているだけです。
続いて、
+5 の 5 を示して、
10、11、12、13、14 と、
声に出して数えます。
「数え始めの 10 は、9 の次の数」や、
「5回数えると解釈する」のようなことを、
伝えようとしていません。
ただ、
「こちらのできること」をしているだけです。
+5 の 5 を見て、
こちらは、「5回数える」と解釈して、
先に見ている 9 の次の 10 から数えると、
理解していますから、
10、11、12、13、14 と、数えます。
子どもが、
同じようにできることを期待していますが、
教えようとしていません。
まったく教えようとしていません。
ですが、実は、
子どもに最上の教え方です。
そして、
= の右を示して、
「じゅうし(14)」と言います。
「ここに、答えを書きます」や、
「答えは、5回数えた最後の 14 です」のように、
教えようとしていません。
ただ、
= の右を示すだけです。
そして、
「じゅうし(14)」と言うだけです。
これだけのことを、
ここに補足したような気持ちで、
子どもに見せます。
子どもに見せていますが、
実は、子どもの内面の
子どもをリードするリーダーに見せています。
以下に、
このあたりのことを説明します。
少し分かりにくいような気もしますが、
このあたりのことを理解できれば、
子どもをリードすることが、
とても楽になります。
教えようとしなくなるからです。
さて、
9+5= の答えの出し方を、
子どもに見せることができるのは、
このように振る舞うことをリードするリーダーが、
こちらの内面にいて、
こちらをリードしているからです。
このように振る舞うことを、
こちらにリードできるリーダーが、
こちらの内面にいて、
自分をリードしているのは、
何らかの方法で、
リーダーを育てたからではありません。
生まれながらに、
自分をリードするリーダーが、
内面に備わっていることを知って、
そのリーダーを意識していただけで、
リーダーが自己成長したからです。
9+5= の答えの出し方を見ている
目の前の子にも、
実は、生まれながらに、
リーダーが備わっています。
こちらが何かを教えることで、
自分をリードするリーダーを、
子どもに持たせているのではありません。
もちろん、
ほとんどの子は、
このようなリーダーが自分の内面にいて、
自分をリードしているようなことを、
全く知らないままに、
でも、自分をリードするリーダーが、
自分をリードしています。
だからこちらは、
子ども自身をリードするリーダーが
生まれながらに備わっていることを、
事実として受け入れて、
そのリーダーに見せるように、
こちらの答えの出し方を実況中継しています。
さて、
自分をリードしようとしているリーダーが、
子どもの内面にいて、
こちらの答えの出し方を見ています。
外見上は、
子どもが見ていますが、
実は、
自分をリードしようとしているリーダーが、
こちらの答えの出し方を見ています。
ですから、
= の右を示して、「じゅうし(14)」と、
こちらが言うのを聞いた内面のリーダーは、
子ども自身をリードして、
9+5=14 と書かせてしまいます。
しかもこのリーダーは、
自分自身をリードするくらいですから、
教えることや、
導くことが大好きなのです。
このようなリーダーが、
子どもの内面にいて、
こちらの答えの出し方を見ていれば、
自分を導こうとして、
あるいは、
自分を教えようとして見ています。
こちらの答えの出し方、
9+5= の 9 を見て、
その次の 10 から、
+5 の 5回、
10、11、12、13、14 と、数えて、
答え 14 を出す計算を、
このリーダーは、
自分に教えようとして見ています。
ですから、
こちらの答えの出し方を、
5~6問も見るだけで、
個人差がありますから、
8~9問必要なこともありますが、
7+5= や、8+7= や、6+9= の計算を、
自分にリードできるようになります。
これが、
「もう計算できる」であり、
「分かった」なのです。
(基本 -774)、(+- -413)