教えることが難しい計算が、
あります。
経験から生み出された
実践的な教え方があります。
教える内容を、
答えを出すことだけに限り、
子どもが、「分かった」とつかむまで、
繰り返す教え方です。
教える内容を減らすことと、
繰り返し教えることで、
理解することが難しい計算を、
子どもが理解できるようにしています。
例えば、
3+1= のたし算は、
教えることが難しい計算です。
易しい計算ではありません。
たし算を、
初めて習う子には、
とても難しい計算です。
計算自体が難しくて、
教えることも難しい計算です。
次のような実例の教え方が、
経験からの知恵です。
3+1= の 3 を示して、
「さん」と声に出して読み、
1 を示して、
「し」と数えて、
= の右の余白を示して、
「ここ、し(4)」です。
これだけに、
教える内容を限ります。
教えられた子は、
もちろん、「?」となりますが、
それでも、
3+1=4 と書きます。
もちろん、大多数の子は、
この 1問だけで、
1 を足すたし算の答えの出し方をつかめません。
続く計算問題
5+1= も、
2+1= も、
8+1= も、
同じような教え方を繰り返します。
「分かった?」と、こちらから、
理解を促さないで、
ひたすら同じ教え方を繰り返します。
個人差がありますが、
10問や、20問も繰り返すどこかで、
子どもは、「分かった!」となります。
答えの出し方をつかみます。
ここまで絞り込んだ教え方をすれば、
こちらが出した答えを、
子どもが書く時間を入れても、
1問、7~8秒で終わります。
10問で、70~80秒、
20問で、140~160秒です。
1分と少しや、
3分弱で、
子どもは、「分かった!」となります。
計算自体が難しく、
教えることも難しい計算の
経験から生み出された実践的な教え方です。
繰り返し、同じように教えます。
「分かった!」となるまでの
トータルの時間が短いのです。
(基本 -918)、(+- -492)