約分の見本 : = を見て、
自力でまねさせて、
問題 = と、= を計算させます。
見本を示して、
「これ、見て」と言って、
問題を示して、
「計算して」と誘います。
少しだけ、
子どもを突き放すようにして、
気持ちで押します。
「あぁ、そうか!」と、
気が付く子は、
答えの出し方を探し出します。
そして自力で、
= や、= と、
答えを出すことができます。
でも、
気が付く子は、
少数の子です。
大多数の子は、
答えの出し方が分かりません。
何もできません。
このような子に、
「よく見てご覧・・・」や、
「もう一度、考えてご覧・・・」と、
もう少し、押してみたくなりますが、
そうしません。
こちらが代行して、
答えを出してしまいます。
「これ、見て」、
「計算して」のように、
一度押して、
突き放しています。
ですから、
こちらが代行して計算しても、
この子は、
こちらに依存の甘えを出しません。
自分でつかもうとする気持ちが残っています。
代行するこちらは、
この子に教えようとする気持ちを、
持たないように注意します。
教えようとする気持ちが、
こちらにあれば、
子どもは、こちらに甘えてしまいます。
教えようとする気持ちをゼロにして、
代行して答えを出すだけにします。
次のような絞り込んだ教え方が、
実例です。
問題 = を示して、
「2 で割る」と言って、
分子 2 を示して、
「2÷2=1」、
= の右の空白を示して、
「棒、上、1」です。
こちらの代行を見た子は、
= と書きます。
代行の計算を続けます。
分母 4 を示して、
「4÷2=2」、
「下、2」です。
見ていた子は、
= と書きます。
問題 = も、
答えを出すことに絞り込んだ計算で、
こちらが答えを出して、
子どもが書くようなリードです。
すると、
= と、答えを書き終わります。
こちらが代行して、
答えを出します。
見ている子どもが、
答えを書きます。
こちらに教える気持ちがありません。
代行して、答えを出しているだけです。
このような教え方をすれば、
この子は、こちらに甘えませんから、
「これ、見て」、
「計算して」のような教えられ方に、
慣れていきます。
(基本 -917)、(分数 -394)