筆算のひき算の繰り下がりの有無に、「分かった」となれないで、嫌気が差します。いたずら書きに逃げている子を、それは子どものことと区別して、こちらが代行して答えを出すリードをします。こうされたら、子どもは素直に計算に戻ります。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 12 \\ \hline \end{array} }} \\  繰り下がりのないひき算です。

 

6-2=4  、

3-1=2  と、引いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:36 \\ -\: 12\\ \hline \:24\end{array} }} \\  答えを書きます。

 

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 19 \\ \hline \end{array} }} \\  繰り下がりのあるひき算です。

 

6-9=  引けない、

16-9=7  、

3 を、1 減らして、2 にして、

2-1=1  と、計算して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:36 \\ -\: 19\\ \hline \:17\end{array} }} \\  答えを書きます。

 

繰り下がりの有無で、

答えの出し方が大きく違います。

 

分かったような

分からないようなハッキリとしない状態で、

筆算のひき算に嫌気が差しています。

 

そして、

答えを出すことから逃げて、

いたずら書きに夢中です。

 

 

「何をしているの?」や、

「まだ終わっていないでしょ・・・」と、

ネガティブなことを言いたくなります。

 

「あぁ、言わない方がいいことを、

また、言おうとしている」と、

言おうとしている自分を眺めることで、

言うことを抑えます。

 

「いたずら書きをしているのは、

この子で、こちらではない」や、

「この子に振り回されようとしている」や、

「こちらが手伝えることは、

止まっている計算の答えを、

代行して出してしまうこと」と、

さらに内面で、

もう一人の自分と話すこともあります。

 

子どものいたずら書きを、

気にしない自分になってから、

止まっている問題  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 17 \\ \hline \end{array} }} \\  の

答えの出し方を、

こちらが代行します。

 

 

説明しようとすると、

いたずら書きを止めて、

話を聞く状態にしたくなります。

 

ですから、

説明しないで、

実況中継型リードで、

こちらが答えを出してしまいます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 17 \\ \hline \end{array} }} \\  の 6 と 7 を示して、

「6-7=、引けない」、

「16-7=9」と引いて、

7 の真下を示して、

「ここ」です。

 

いたずら書きに夢中であっても、

いたずら書きのことを

まったく気にしていないこちらに、

このようにリードされたら、

子どもは、瞬時に計算する頭に戻り、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:36 \\ -\: 17\\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\  と書きます。

 

続いて、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:36 \\ -\: 17\\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\  の 3 を示して、

「1 減って、2」、

「2-1=1」と引いて、

1 の真下を示して、

「ここ」です。

 

いたずら書きから離れて、

計算に戻った子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:36 \\ -\: 17\\ \hline \:19\end{array} }} \\  と書きます。

 

「計算に戻った」や、

「代行を終えて、引き上げる」と、

心の中で、

自分自身をリードして、

この子に、何も言わないままで、

代行を終わらせます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -996)、(+-  {\normalsize {α}} -530)