+
=
と計算して、
「これでいいの?」と聞く子です。
何かが気になったようです。
聞かれたこちらは、
算数の計算の正しさではなくて、
この子をリードする正しさを、
考えます。
算数の計算としては、
正しい計算ではありません。
でも、
この子をリードする正しさからは、
「間違い」と解釈しません。
たし算の後、
しばらくの間、ひき算が続きます。
そして、
突然のように、たし算の計算です。
この子をリードする正しさからは、
「たし算を忘れた」としません。
この子をリードする正しさからは、
+
=
を、
「正しい」と解釈します。
つまり、
この子の計算は、
「正しい」と解釈して、
この子をリードします。
リードのゴールが、
この子の計算とは別の「正しい」です。
とても理解しにくいことですが、
間違った計算 +
=
を、
算数としての「正しい」へ
リードするのではありません。
この子をリードする正しさ、
つまりは、
この子をリードしやすいリードは、
「この子の正しい」を、
「算数計算の正しい」へ入れ替えることです。
こうするだけで、
この子のリードが、
とても易しくなります。
子どもの感覚は鋭いですから、
「間違い」を「正しい」へリードしているのか、
あるいは、
「正しい」を「別の正しい」へリードしているのか、
区別することができます。
ですから、
この子をリードするこちらは、
リードの正しさだけを考慮して、
「正しい」を「別の正しい」へリードします。
こちらの答えの出し方を
実況中継型リードで見せる教え方をすれば、
この子の計算の解釈を、
こちらが「正しい」としていることが、
子どもに、
ストレートに伝わります。
ですから結果として、
10数秒間で、
+
=
+
=
と、
書き直させることができます。
(基本 -997)、(分数
-424)