通分が必要な分数のたし算の誤答を、「間違っている」としません。教えにくくなります。受け入れにくい考え方ですが、「正しい」と解釈します。そして、「別の正しい」、つまり、「算数の計算として正しい」にリードします。

 {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{9}}  と計算して、

「これでいいの?」と聞く子です。

 

何かが気になったようです。

 

聞かれたこちらは、

算数の計算の正しさではなくて、

この子をリードする正しさを、

考えます。

 

算数の計算としては、

正しい計算ではありません。

 

でも、

この子をリードする正しさからは、

「間違い」と解釈しません。

 

たし算の後、

しばらくの間、ひき算が続きます。

 

そして、

突然のように、たし算の計算です。

 

この子をリードする正しさからは、

「たし算を忘れた」としません。

 

 

この子をリードする正しさからは、

 {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{9}}  を、

「正しい」と解釈します。

 

つまり、

この子の計算は、

「正しい」と解釈して、

この子をリードします。

 

リードのゴールが、

この子の計算とは別の「正しい」です。

 

 

とても理解しにくいことですが、

間違った計算   {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{2}{9}}  を、

算数としての「正しい」へ

リードするのではありません。

 

この子をリードする正しさ、

つまりは、

この子をリードしやすいリードは、

「この子の正しい」を、

「算数計算の正しい」へ入れ替えることです。

 

こうするだけで、

この子のリードが、

とても易しくなります。

 

 

子どもの感覚は鋭いですから、

「間違い」を「正しい」へリードしているのか、

あるいは、

「正しい」を「別の正しい」へリードしているのか、

区別することができます。

 

ですから、

この子をリードするこちらは、

リードの正しさだけを考慮して、

「正しい」を「別の正しい」へリードします。

 

こちらの答えの出し方を

実況中継型リードで見せる教え方をすれば、

この子の計算の解釈を、

こちらが「正しい」としていることが、

子どもに、

ストレートに伝わります。

 

ですから結果として、

10数秒間で、

 {\Large\frac{1}{4}} {\Large\frac{1}{5}} {\Large\frac{5}{20}} {\Large\frac{4}{20}} {\Large\frac{9}{20}}  と、

書き直させることができます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -997)、(分数  {\normalsize {α}} -424)