「仮分数を帯分数に変換」と、「約分」の 2つの計算を順に行う計算です。どちらを先に行っても、同じ答えになります。このようなことを、子どもを強く刺激できる学ばせ方で体験させます。

1つの問題を、

違う解き方で答えを出します。

 

どちらの解き方で計算しても、

同じ答えを出せます。

 

例えば、

答えを出すまでに、

2つの違う種類の計算を

順に行う分数計算です。

 

2つの違う種類の計算は、

どちらを先に行うことも可能です。

 

先に行う計算の選び方の違いが、

2つの違う解き方になります。

 

 

例えば、

仮分数を帯分数に書き換える問題です。

 

仮分数を帯分数に変える計算と、

約分の

2つの違う種類の計算を

順に行うことで答えを出します。

 

先に、

仮分数を帯分数に変えて、

その後、

帯分数の約分を行う順番が可能です。

 

 {\Large\frac{21}{6}}=3 {\Large\frac{3}{6}}=3 {\Large\frac{1}{2}}  のような計算です。

 

 

先に、

仮分数のまま約分をして、

その後、

仮分数を帯分数に変える順番も、

できます。

 

 {\Large\frac{21}{6}} {\Large\frac{7}{2}}=3 {\Large\frac{1}{2}}  です。

 

 

ところで、

仮分数の約分は、

普通、

約分の練習でしません。

 

ですから、

このような問題   {\Large\frac{21}{6}}=  を、

子どもは初めて計算します。

 

でも、

仮分数  {\Large\frac{21}{6}} の分母と分子を入れ替えて、

 {\Large\frac{6}{21}} と書けば、

これは、

見慣れた普通の約分の問題です。

 

分母と分子が、

普通の約分の問題と、

入れ替わっただけです。

 

 {\Large\frac{6}{21}}=  を約分できる子です。

 

 {\Large\frac{21}{6}}=  を、

見慣れていないだけですから、

 {\Large\frac{21}{6}} {\Large\frac{7}{2}}=  と

約分する力がある子です。

 

 

ここまでの長い説明をしないで、

2つの違う種類の解き方を、

 {\Large\frac{21}{6}}=3 {\Large\frac{3}{6}}=3 {\Large\frac{1}{2}}     {\Large\frac{21}{6}} {\Large\frac{7}{2}}=3 {\Large\frac{1}{2}}   のように、

左右に並べるだけで、

問題   {\Large\frac{27}{6}}=  を、

この 2つの見本を見て、

まねして計算させます。

 

子どもの考える力を刺激できる学ばせ方です。

 

例えば、

「えっ、2つある?」、

「同じだろうから、こっちだけ見よう・・・」と、

考えるとはなく考えて、

左の例を見て、

 {\Large\frac{27}{6}}=4 {\Large\frac{3}{6}}=4 {\Large\frac{1}{2}} と計算します。

 

このように、

同じ問題を、

違う解き方をしていると、

見もしないで決める子が多いのです。

 

 

こういう子が多いので、

別の問題   {\Large\frac{40}{6}}=  を、

右の例を見るように指定して計算させます。

 

右の例を示して、

「このように・・・」とだけ指示します。

 

ここまですると、

同じ問題を

違う解き方をしていることに気付く子が

多いのです。

 

子どもの考える力を刺激できます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1014)、(分数  {\normalsize {α}} -429)