1つの問題を、
違う解き方で答えを出します。
どちらの解き方で計算しても、
同じ答えを出せます。
例えば、
答えを出すまでに、
2つの違う種類の計算を
順に行う分数計算です。
2つの違う種類の計算は、
どちらを先に行うことも可能です。
先に行う計算の選び方の違いが、
2つの違う解き方になります。
例えば、
仮分数を帯分数に書き換える問題です。
仮分数を帯分数に変える計算と、
約分の
2つの違う種類の計算を
順に行うことで答えを出します。
先に、
仮分数を帯分数に変えて、
その後、
帯分数の約分を行う順番が可能です。
=3=3 のような計算です。
先に、
仮分数のまま約分をして、
その後、
仮分数を帯分数に変える順番も、
できます。
==3 です。
ところで、
仮分数の約分は、
普通、
約分の練習でしません。
ですから、
このような問題 = を、
子どもは初めて計算します。
でも、
仮分数 の分母と分子を入れ替えて、
と書けば、
これは、
見慣れた普通の約分の問題です。
分母と分子が、
普通の約分の問題と、
入れ替わっただけです。
= を約分できる子です。
= を、
見慣れていないだけですから、
== と
約分する力がある子です。
ここまでの長い説明をしないで、
2つの違う種類の解き方を、
=3=3 ==3 のように、
左右に並べるだけで、
問題 = を、
この 2つの見本を見て、
まねして計算させます。
子どもの考える力を刺激できる学ばせ方です。
例えば、
「えっ、2つある?」、
「同じだろうから、こっちだけ見よう・・・」と、
考えるとはなく考えて、
左の例を見て、
=4=4 と計算します。
このように、
同じ問題を、
違う解き方をしていると、
見もしないで決める子が多いのです。
こういう子が多いので、
別の問題 = を、
右の例を見るように指定して計算させます。
右の例を示して、
「このように・・・」とだけ指示します。
ここまですると、
同じ問題を
違う解き方をしていることに気付く子が
多いのです。
子どもの考える力を刺激できます。
(基本 -1014)、(分数 -429)