6÷3= の答え 2 を、
3の段の九九を、
「さんいちがさん」、
「さんにがろく」と唱えて、
答えが 6 になる 3×2=6 から、
2 を探す子です。
九九を利用して、
わり算の答えを出します。
この子は、
2の段から、9の段までの九九を、
1つの段を、
6秒で唱える速さです。
3の段の九九を、
「さんいちがさん」、
「さんにがろく」と、
猛烈に速いスピードで、
頭の中で静かに唱えて、
3×2=6 を見つけて、
6÷3=2 と、
数秒で書き終えます。
ですが、
1の段は、
練習していません。
この子に、
2÷1= を計算させます。
「えっ?」となるはずの難しさへの挑戦です。
ですから、
÷1 の 1 を見て、
「1の段だよ」、
「習っていないよ」と、
自然に思って、
戸惑うとはなく戸惑います。
でもこの子は、
とても強い思いで、
答えを出そうとしていますから、
頭の中に、
「1×1=1」と、
「1×2=2」が、
自然に浮かぶとはなく浮かび、
「2 が、答えらしい?」と気付きます。
6÷3= の答えを、
3×2=6 を利用して、
2 と出すことと同じように、
1×2=2 を、
2÷1= に利用していいと思います。
ハッキリとそうだと、
確信できないままに、
答えを出す気持ちに動かされて、
2÷1=2 と書いて、
そして、
「2 で、いいんだよな?」とだけ聞きます。
「合っていますか?」ではなくて、
「いいんだよな?」と、
この子自身を信じている聞き方です。
(基本 -1022)、(×÷ -185)