子どもが、自分自身をリードする力を、「九九」から、16÷2= のような「九九の逆」に広げ、さらに、24÷2= のような「九九の逆」を 2回組み合わせて使うわり算に広げます。

16÷2=  の答えは、

2の段を、「にいちがに(2×1=2)」から唱えて、

「にはちじゅうろく(2×8=16)」と、

2の段の答えが 16 になる組を見付けて、

16÷2=8  と出して、書きます。

 

2の段の九九は、

6秒の速いスピードで唱える力のある子です。

 

同じことを言い換えると、

2の段の九九を、

6秒で唱え終わるように

この子は、自分自身をリードできます。

 

 

この自分自身をリードする力を利用すれば、

16÷2=  の答えを自力で出せるように

育てることができます。

 

次のような実況中継型リードを見せることで、

こちら自身をリードして

16÷2=  の答え 8 を出す様子を見せます。

 

16÷2=  の 2 を示して、

16 を示したまま、

「にいちがに(2×1=2)」、

「ににんがし(2×2=4)」、

「にさんがろく(2×3=6)」、

「にしがはち(2×4=8)」、

「にごじゅう(2×5=10)」、

「にろくじゅうに(2×6=12)」、

「にしちじゅうし(2×7=14)」、

「にはちじゅうろく(2×8=16)」、

「じゅうろくに、なった」と言って、

= の右を示して、

「にはちじゅうろく(2×8=16)のはち(8)」と言います。

 

 

この 1問で十分な子は、

かなり少ないでしょうがいますが、

大方の子のためには、

九九の力の利用の仕方を

子どもがつかむまで、

つまり、自分自身をリードできるようになるまで、

5問、10問と、

同じような実況中継型リードを見せます。

 

16÷2=  の 2 から、

2の段を利用することと、

2の段の答えが 16 になる組の

2 の相手が答えになることを、

子どもがつかめば、

16÷2=  のようなわり算の答えを、

自力で出すことができます。

 

 

さて、

24÷2=  の答えは、

2÷2=  と、

4÷2=  を利用すれば、出せます。

 

つまり、

2÷2=  と、

4÷2=  の答えを、

子ども自身をリードして出せるのですから、

24÷2=  の答えは、

2÷2=  と、

4÷2=  の答えを、

子ども自身をリードして出す力を

組み合わせて使うだけです。

 

組み合わせて使うことをつかめれば、

24÷2=  の答えを、

子ども自身をリードして出すことができます。

 

 

組み合わせて使うことは、

次のような実況中継型リードを見せることで、

教えることができます。

 

24÷2=  の割る数 2 と、

割られる数 24 の 2 を示して、

「に割るに、いち(2÷2=1)」、

= の右を示して、

「ここ、いち(1)」と言います。

 

子どもが、

24÷2=1  と書いたら、

24÷2=1  の割る数 2 と、

割られる数 24 の 4 を示して、

「し割るに、に(4÷2=2)」、

= の右を 1 の右を示して、

「ここ、に(2)」と言います。

 

子どもが、

24÷2=12  と書いたら、

組み合わせて使うことを教え終わります。

 

1問でつかむ子もいますが、

大方の子は、

3~4問の実況中継型リードが必要です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1467)、(×÷  {\normalsize {α}} -256)

 

関連:2023年10月31日の私のブログ記事

「暗算形式のわり算  24÷2=  は、

筆算形式に書き直しても、割る数 2 が、

左に動くだけの違いです。

筆算形式を急がなくてもいいのです」。