7+6= を見たら、見ただけですぐ、答え 13 が、心に浮かぶ力(たし算の感覚)の仮説です。問題 7+6= と、答え 13 を、一つの組にして、脳のどこかで覚えていて、瞬時にアクセスしている仮説です。

7+6=、9+3=、8+7=、・・・のような

たし算の計算問題を見ると、

見た瞬間に、

その答えが出てしまいます。

 

答えを出そうとして、

何らかの努力をした後ではないのです。

 

したことは、

計算問題の式を、

ただ、見ただけなのです。

 

それなのに、

7+6=  を見たら、答え 13 が、

9+3=  を見たら、答え 12 が、

8+7=  を見たら、答え 15 が、

瞬時に心に浮かびます。

 

 

見ただけなのですから、

見える対象は、

計算問題の式のはずですが、

式を見ている印象などなくて、

その答えが心に浮かぶ印象なのです。

 

見ている対象ではなくて、

見てもいないたし算の答えだけが

心に浮かんでしまうような

とてもおかしないことです。

 

7+6=  を見たら、

この見ている式 : 7+6=  が、

心に映るはずですが、

その答え 13 が、

心に浮かんでいます。

 

 

謎は、

2つです。

 

① 何らかの計算をしているはずですが、

何をしているのかが不明です。

 

実際に答えを出せる自分のことを、

観察しても、

何をしているのか分からないのです。

 

② どうしてこのような力を持てたのかも、

いつ頃使えるようになったのかも、

さらに、

持つまでに、どのようなことをしたのかも、

覚えていないのです。

 

思い出そうとしても、

思い出せないのです。

 

何かを覚えていそうなものですが、

何も覚えていないのです。

 

 

この謎解きのヒントになるような、

面白い事実があります。

 

話が、

大きく飛びますが、

関係がありそうなので、

紹介します。

 

 

東北大学川島隆太教授の研究から、

速いスピードでたし算を計算しているとき、

人の脳は、

広い範囲で、

活発に働いていることが

分かっています。

 

7+6=  を見て、

瞬時に、答え 13 が浮かぶ力を

次々に、速いスピードで使うことで、

脳の広い範囲が、

活発に働くのです。

 

つまり、

脳の広い範囲を活発に使わないと、

速いスピードで、

次々に、

7+6=、9+3=、8+7=、・・・のような

たし算の答えを出せないのです。

 

 

このような事実から、

例えば、

次のような仮説を思い付きます。

 

計算問題  7+6=  と、

その答え 13 を、

脳のどこかで覚えていて、

9+3=  と、

その答え 12 を、

脳の別のどこかで覚えていて、

さらに、

8+7=  と、

その答え 15 を、

脳の別のどこかで覚えていて、

速いスピードで答えを出すとき、

速いスピードで、

次々に脳のアチコチに、

アクセスしなければならないので

脳の広い範囲が活発に働く仮説です。

 

つまり、

速いスピードでたし算を計算することで、

速いスピードで、

次々に脳のアチコチにアクセスして、

速いスピードで、

次々に答えを出すことができると考える

仮説です。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1193)、(+-  {\normalsize {α}} -646)