計算の仕方と、答えを出すスピードは、無関係です。2けたの筆算のたし算を、左から足す子の計算スピードを速めることができます。この子と同じ計算の仕方を、速いスピードでやって見せます。これで、この子の計算のスピードは、速くなります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  のような筆算のたし算を、

50問計算しています。

 

少し離れた位置から、

この子が答えを書く流れのスピードを見ると、

止まることなく流れています。

 

ですが、

とてもユックリです。

 

答えを書く流れのスピードが、

とてもユックリなのです。

 

 

気になります。

 

この子の答えの出し方を、

この子の後方から眺めます。

 

すると、

左から計算していることが分かります。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の一の位の  9+5=  からではなくて、

十の位の  4+1=  から足しています。

 

 

この子の計算の仕方です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の十の位のたし算  4+1=5  の

答えの 5 を、指に取って覚えます。

 

次に、

一の位のたし算  9+5=14  を計算して、

指に取った十の位のたし算の答え 5 を見て、

1 増やして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ + 15 \\ \hline6\:\:\:\end{array} }} \\  と書きます。

 

それから、

一の位のたし算の答え 14 の 4 を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline\:\:64\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

計算の仕方には慣れているようですが、

計算スピードはユックリです。

 

実は、

計算スピードは、

計算の仕方と無関係です。

 

右から計算する子でも、

計算スピードが遅いことはあります。

 

左から計算する子でも、

計算スピードが速いことはあります。

 

だから、

この子の計算の仕方を変えないで、

スピードだけを速めることができます。

 

 

こちらが、

この子と同じ計算の仕方で、

でも、

計算スピードを速めてリードします。

 

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  を、

「し足すいち、ご」と、早口で計算してすぐ、

「く足すご、じゅうし」と、やはり早口で計算して、

「ご(5)が、ろく(6)になる」とリードして、

1 の真下を示します。

 

自分の計算のスピードと比べて、

とても速いスピードでリードされた子は、

体感したスピードの速さに乗るようにして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 49 \\ + 15 \\ \hline6\:\:\:\end{array} }} \\  と書きます。

 

このようにして、

左から計算するこの子に、

速い計算スピードを体感させてしまいます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -862)、(+-  {\normalsize {α}} -461)