算数や数学の説明文やヒントに、「なるほど」とすれば、寄り添う態度ですから、正しいと受け入れて、理解しようとします。

「なぜ?」は、

対象と向き合ってしまうようです。

 

でも、

「なるほど」としてから、

「こうするのか?」とすれば、

対象に寄り添うことになります。

 

「出す学び」で、

計算問題の答えの出し方を学ぶとき、

お勧めの態度は、

「なるほど」、

「こうするのか?」と、

寄り添うことです。

 

 

例えば、

未知数が、x と、y の 2つで、

や、xy や、y の 2次の連立方程式

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}(x-y)\!\!(x+2y)=0・・・①\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\\\;x^{2}-xy+2y^{2}=16・・・②\end{array}\right.\end{eqnarray}}   のヒント:

「ヒント : ① より x=y または x=-2y 」の

利用の仕方です。

 

この「ヒント : ① より x=y または x=-2y 」に、

「なぜ?」と、

子どもがすれば、

このヒントと、

向き合ってしまいます。

 

そして、

「なぜ?」の答えを、

自力で、子どもが出すことは、

難しくてできないのが普通です。

 

ですから、

子どもは、こちらに、

「分からない」と聞いて、

「ヒント : ① より x=y または x=-2y 」の

「なぜ?」の答えを教えてもらいます。

 

 

この同じヒント

「ヒント : ① より x=y または x=-2y 」に、

「なるほど」とすると、

このヒントに寄り添います。

 

ヒントに対する子どもの態度が、

大きく違ってしまいます。

 

すると、

自然に、

ヒントの内容を理解しようとして、

「① より」と書いてありますから、

{\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{1}(x-y)\!\!(x+2y)=0・・・①\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\;\\\;x^{2}-xy+2y^{2}=16・・・②\end{array}\right.\end{eqnarray}}   の ① を見ます。

 

① は、

(x-y)(x+2y)=0  ですから、

2次方程式を解くときのように、

ごく自然に、

x-y=0  または、x+2y=0  と、

子どもは、

自力で書き換えます。

 

ここまで寄り添えば、

この  x-y=0  と、

ヒントの中の  x=y  が、

自然に結び付きます。

 

x-y=0  の y を、

= の右に移して(移項)、

x=y  です。

 

そして、

「なるほど」、

「こうするのか?」と、なります。

 

 

さて、

「なぜ?」としたために、

「分からない」と聞く子に、

「なるほど」としてから、

ヒントに寄り添うことを、

次のような実況中継型リードで、教えます。

 

実況中継型リードで、

「なるほど」と寄り添うようにしているこちらを

子どもに見せるだけです。

 

ヒントの

「① より」を示して、

「①」と言って、

子どもの目の前で、

無言で、

(x-y)(x+2y)=0

x-y=0  または、x+2y=0  を、

書きます。

 

そして、

こちらが書いた  x-y=0  と、

ヒントの中の  x=y  を示して、

「これが、こうなる」と言います。

 

すると子どもは、

「あっ、」のような感じで、

「なるほど」、

「こうするのか?」と、なります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1195)、(分数  {\normalsize {α}} -484)