目の前の子は、
8+4= の計算で、集中が切れて、
ボ~ッとしています。
この子の切れている集中をそのままにして、
突然のような感じで、
目の前の子の 8+4= の 8 を示して、
「はち」と声に出して言い、
4 を示して、
「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と声に出して言い、
= の右の余白を示して、
「じゅうに(12)」と声に出して言います。
このような指導は、
10秒前後です。
8 を示すこと、
「はち」と声に出して言うこと、
4 を示すこと、
「く、じゅう、じゅういち、じゅうに」と声に出して言うこと、
= の右の余白を示すこと、
「じゅうに(12)」と声に出して言うことを、
集中が切れてボ~ッとしている子に
こちらがしていることですから、
こちらの速いスピードで行うことができます。
子どもは、
見ているだけです。
こちら次第のスピードにできます。
こちら次第で、
速いスピードが可能です。
ですから、
10秒前後です。
このような指導を
ボ~ッとしている最中に突然にされても、
ただ見ているだけですから、
すぐに速い動きに付いていくことができて、
ボ~ッとしていることから離れて、
クルクルと頭が動き始めて、
8+4= の答え 12 が出たと理解できます。
そして、
8+4=12 と書いてしまいます。
テキパキとした速いスピードの
こちらの動きのように、
テキパキとした速いスピードで、
8+4=12 の 12 をサッと書きます。
さて、
この10秒前後の一連の動きで、
子どものどのような行動を
人は記憶するのでしょうか?
最初のボ~ッとしている子でしょうか?
最後のサッと 12 を書く子でしょうか?
困ったことに、
人の初期設定は、
ネガティブになっているようですから、
最初のボ~ッとしている子を
記憶する傾向が強いのです。
最後のサッと 12 を書く子を、
記憶することが
ほとんどないのです。
でも、
最後のサッと 12 を書く子を記憶することが、
目の前の子の近未来の育った姿を
こちらがイメージするようになる第一歩です。
10秒前後の指導をする前の
困った状態の子どもではなくて、
指導後の育ってしまった状態の子どもを
今、目の前の子ですから、
心に焼き付けるようにすれば、
サッと 12 を書く子を記憶することができます。
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