どこを見るのかと、何をするのかを、こちらは自由に選ぶことができます。筆算のひき算の最中に、いたずら書きを始めた子への指導を例にして話します。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\ 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 17 \\ \hline \end{array} }} \\  

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 38 \\ - 19 \\ \hline \end{array} }} \\ 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 42 \\ - 18 \\ \hline \end{array} }} \\ 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 43 \\ - 16 \\ \hline \end{array} }} \\ 

このような繰り下がりのひき算 50問を、

計算している途中から、

いたずら書きを始めた子です。

 

私たちは、

生まれたときの初期設定で

マイナス面を見る傾向がありますから、

「いたずら書きをしていること」に

目が向いてしまいます。

 

自然にそうなっています。

 

 

でも、

理解することが難しいでしょうが、

こちら自身で選んだことです。

 

「いたずら書きをしていること」に

「自分の目を向ける」と選び、

そして、

ここも理解しにくいことですが、

自分自身をリードして、

いたずら書きに目を向けています。

 

 

繰り下がりのひき算 50問の途中で、

いたずら書きをしている子です。

 

これは、

こちらの視覚から受ける刺激です。

 

この刺激に対して、

どこを見るかを、

こちらは、自由に選べるのです。

 

「いたずら書きをしていること」に目を向けるのは、

選べる反応の1つにすぎないのです。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 42 \\ - 18 \\ \hline \end{array} }} \\  で、

答えを出すことが止まっていることに、

目を向けることができます。

 

あるいは、

精一杯に夢中になって

繰り下がりのひき算の答えを出す練習を

しているはずなのだが・・・と、

この子がしているはずの目的に、

目を向けることもできます。

 

さらには、

こちら自身の役割、

目の前の子が、

繰り下がりのひき算の答えを

精一杯の速いスピードで出し続ける手伝いに

目を向けることもできます。

 

 

視覚情報からの刺激、

いたずら書きをしていることへの

こちら自身の反応を、

こちら自身で選び、

選んだように振る舞うことができます。

 

これが人の持っている力です。

 

 

このブログのお勧めは、

答えを出していないことに目を向けます。

 

答えを出していないことに

目を向けることを選んで、

そして、

目を向けたのですから、

自動的に、

いたずら書きをしていることに

目を向けなくなります。

 

 

そして、

精一杯の速いスピードで答えを出す手伝いを

子どもがしていること : いたずら書きに、

突然割って入ってしてしまいます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 42 \\ - 18 \\ \hline \end{array} }} \\  の 2 と 8 を示して、

「2-8、引けない」と言って、

「12-8、4」と言って、

8 の真下を無言で示します。

 

いたずら書きをしていることではなくて、

答えを出していないことだけを

こちらが見ていると、

リードされている子どもは、すぐに感じて、

そして、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:42 \\ -\: 18\\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

こちらは、

答えを速いスピードで出す手伝いです。

 

リードを続けます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:42 \\ -\: 18\\ \hline \:\:\:\:4\end{array} }} \\  の 42 の 4 を示して、

「1 減って、3」と言って、

18 の 1 を示して、

「3-1=2」と言って、

1 の真下を無言で示します。

 

こちらのリードに引き込まれて、

自然に、

いたずら書きを中断している子は、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:42 \\ -\: 18\\ \hline \:24\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

こちらは、

同じようなリードで、

速いスピードで答えを出す手伝いを、

続いて、3~4問行い、

速いスピードの計算モードに

子どもを戻します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1247)、(+-  {\normalsize {α}} -678)