繰り下がりの筆算のひき算 50問の途中で、いたずら書きをしていることに気付いたら、「即」、こちらがリードして、止まっている問題 32-15 の答えを出させてしまいます。いたずら書きは、子どもが、すぐ、やめます。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  のような繰り下がりのひき算を 50問、

練習している途中で、

計算から離れて、

いたずら書きをしている子です。

 

「答えを出していない」とだけ見て、

「即」、

この子の背後から、

子どもの肩越しに

ペンを持ったこちらの手を伸ばして、

止まっている計算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の

2 と 5 を、無言で示して、

「2-5、引けない」と言い、

「12-5、7」と言い、

5 の真下を無言で示します。

 

 

このようにすれば、

子どもは、

「即」、

いたずら書きを

答えを出すことに入れ替えてしまいます。

 

いたずら書きを

やめたのではないのです。

 

他の動作、

答えを出すことを

新しく始めたのです。

 

 

こちらは、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えの出し方を

リードしただけです。

 

いたずら書きを、

やめさせようとして、

何かをしていないのです。

 

ただ、

答えの出し方だけを

リードしただけです。

 

 

いたずら書きを見て、

「答えを出していない」とだけ判断して、

「即」、

リードし始めています。

 

こちらが子どもを見たら、

子どもは、

すぐ、こちらの気配を感じます。

 

だから、

気配を感じたはずの子が、

「しまった」、

「見られた」、

「叱られる」などと

マイナスな気持ちに

捕らわれてしまう前に

答えの出し方だけをリードしたいので、

「即」なのです。

 

 

子どもの背後からリードするのは、

子ども自身が、

自力で、

答えを出し始めたと

勘違いしてもらえるからです。

 

自分が、

率先的な主体性で、

答えを出すことに戻れたと

勘違いさせるためです。

 

こちらにリードされて、

答えを出し始めたと、

反応性の依存を

強めないように注意するためです。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1150)、(+-  {\normalsize {α}} -620)