2けたの筆算のひき算の繰り下がりに、混乱しています。計算から逃げて、いたずら書きに夢中です。してほしくないことです。でも気にしません。してほしいこと、つまり、やればできる計算に戻る手伝いだけをします。

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  や、
{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 42 \\ - 18 \\ \hline \end{array} }} \\  の繰り下がりのひき算で、
大きく混乱します。

 

答えを出すことができるのですが、
確信できないようです。

 

「うん、これでいい」と、
自分の答えの出し方を、
確信できません。

 

「これで、いいのだろうか?」の、
心もとない状態です。

 

心に感じている不安を
受け入れることができなくて、
計算することから逃げます。

 

そして、
ドリルにいたずら書きをしています。

 

 

計算から逃げて、
いたずら書きの最中の子に、
まったくの突然、
この子のいたずら書きに割込み、
でも、
いたずら書き自体には無関心で、
答えの出し方だけをリードします。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 32 \\ - 15 \\ \hline \end{array} }} \\  の 2 と 5 を示しながら、
「2-5、引けない」と言って、
「12-5、7」とひき算を計算して、
5 の真下を無言で示します。

 

いたずら書きの最中に、
まったくの突然、
このように割り込まれても、
「計算しなければ・・・」の気持ちが、
この子に残っていますから、
しかも、
こちらのリードが計算だけですから、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  と書きます。

 

そうしたら、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  の 3 を示して、
「1 減って、2」と言って、
3 の真下の 1 を示して、
「2-1、1」とひき算を計算して、
3 の真下の 1 の真下を示します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  を書いた勢いがありますから、
この子はすぐ、
 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:32 \\ -\: 15\\ \hline \:17\end{array} }} \\  と書きます。

 

いたずら書きまで逃げ出した子ですから、
同じようなリードを、5~6問続けて、
逃げる気持ちを弱くして、
そして、
手伝うことを、
突然に打ち切ります。

 

 

念のために書き足しますが、
「繰り下がり」や、
「隣から借りる」のように、
言葉で説明しません。

 

ただ答えの出し方だけを
リードします。

 

ですから、
この子のいたずら書きを、
やめさせる気持ちはゼロです。
まったくありません。

 

ひき算の答えを出して、
答えを書いてほしいだけです。

 

だから、
してほしくないことを放置して、
してほしいことだけをリードしています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -878)、(+-  {\normalsize {α}} -468)