筆算のたし算は、計算しやすい書き方になっています。そして、シンプルなパターンを使って、答えを出せるように工夫してあります。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算は、

答えの出し方がパターンになっています。

 

まず、

一の位のパターンです。

 

一の位の 7 と 6 を、

上から下に見て、

7+6=13  と足して、

3 を、

6 の真下に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いて、

十の位のたし算の答えに足すために、

1 を覚えます。

 

続いて、

十の位のパターンです。

 

十の位の 2 と 1 を、

上から下に見て、

2+1=3  と足して、

足すために覚えている 1 を、

3+1=4  と足して、

1 の真下に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と書きます。

 

 

上から下に見ることや、

上と下の数を見た並びに書くことは、

とても鮮やかに工夫されたパターンですから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の答えを、

7+6=  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書いて、

2+1=3、

3+1=4  と足して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline\:\:43\end{array} }} \\  と、

ほとんど考えもしないで、計算できます。

 

 

筆算が、

工夫されたパターンであることを、

子どもが気付くように、

27+16=  を、

筆算に書き直さないで、

このままの形で、

答えを出す方法を教えます。

 

筆算のたし算のように、

よく工夫されたパターンになっていないので、

何と何を足して、

どこに書くのかを、

注意深く意識しなければ

答えを出して、書くことができません。

 

もちろん、

27+16=  のまま答えを出す方法も、

パターンを使いますが、

筆算のように、

よく工夫されたパターンではないために、

ギクシャクとして使い勝手の悪いパターンです。

 

 

まず、

27+16=  の一の位のパターンです。

 

一の位の離れて書いてある 7 と 6 を、

左から右に見て、

7+6=13  と足して、

3 を、

27+16=  の = の右に、

数字 1つ分くらい離して、

27+16=  3  と書いて、

十の位のたし算の答えに足すために、

1 を覚えます。

 

続いて、

27+16=  の十の位のパターンです。

 

十の位の離れて書いてある 2 と 1 を、

左から右に見て、

2+1=3  と足して、

足すために覚えている 1 を、

3+1=4  と足して、

27+16=  3  の

既に書いてある 3 の左手前に、

27+16= 43  と書きます。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の一の位の 7 と 6 は、

上下に縦に並んで書いてあり、

7+6=13  の 3 は、

上下に縦に並んだ 7 と 6 の

縦の並びの下に、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \:\:\:\:3\end{array} }} \\  と書きます。

 

この筆算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の

よく工夫されたパターンと比べて、

27+16=  の一の位の 7 と 6 は、

左右に離れて書いてあり、

7+6=13  の 3 は、

27+16=  の = の右に、

数字 1つ分くらい離して、

27+16=  3  と書きます。

 

一の位の 7 と 6 を見付けるには、

離れて書いてあるのですから

注意深さが必要です。

 

答えの 3 を書く場所も、

27+16=  の = の右に、

数字 1つ分くらい離れたところを

注意深く探して書きます。

 

ギクシャクとして使い勝手の悪いパターンです。

 

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  の筆算の計算に慣れた子に、

筆算に書き直さないで、

27+16=  のまま答えを出すための

使い勝手の悪いパターンを使わせることで、

筆算   {\normalsize { \begin{array}{rr} 27 \\ +\: 16 \\ \hline \end{array} }} \\  のパターンが、

とても優れていることを

納得できます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1283)、(+-  {\normalsize {α}} -698)

 

関連:2023年05月12日の私のブログ記事

「1432+5243=  を、

このまま計算させます。

繰り返されるシンプルなパターン自体を、

ハッキリとつかむようです」。