の一の位を足すとき、
一部分 だけを見て、
7+5=12 と足して、
と書きます。
十の位の を、
見ていません。
このように、
筆算のたし算から、
いくつかの部分に分けて、
一部分だけを計算するようになります。
こうするために、
一部分だけを見ます。
一部分だけを見るような見方は、
子どもが、既に持っている力です。
例えば、
大勢の母親の集まりの中から、
自分の母親だけを見るようなことです。
あるいは、
食卓に並んだ料理の中から、
今、食べようとしている料理だけを見ることです。
自然にしていることです。
さて、
算数の計算でも、
一部分だけを見る見方を使います。
筆算のたし算の計算からです。
筆算のたし算で教える対象に、
計算の手順だけではなくて、
一部分だけを見ることも加えます。
そして、
見た一部分だけを計算します。
これが、
筆算のたし算からの計算です。
一部分だけを見て
その部分だけを計算することは、
次のようにすれば
教えることができます。
子どもの後ろに立つことで、
こちらの顔を見ることができないようにして、
目の前の問題 にだけ
集中できるようにします。
そして、
子どもが自然に
目で追い掛けてしまう赤色のペン先で、
の 7 と 5 を、示しながら、
「しち、足す、ご、じゅうに」と言います。
以下は省略しますが、
こちらが子どもの後ろに立つことと、
赤色のペン先で
問題 の一部分を示すことで、
一部分だけを見て計算することを、
子どもに教えています。
子どもは、
問題 の計算の仕方を
教えてもらっていると思います。
一部分だけを見るような見方を、
教えてもらっているなどと、
思ってもいないようです。
でも、
このような教え方をすれば、
一部分だけを見て、
計算していることを教えています。
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関連:2023年05月13日の私のブログ記事
「筆算のたし算から、
いくつかの部分に分けて計算します。
一部分を計算するために、
目の焦点を絞り、
一部分だけを見ます。
このようなことも教えます」。