答えの出し方だけを教えます。
こちらが見せる答えの出し方は、
子どもが持っているはずの力だけを使います。
なお、
見せただけでは、
子どもがつかめない部分は、
見せるために増やした部分ですから、
実際の答えの出し方と
少し違います。
例えば、
です。
次のような実例で、
こちらが答えを出している様子を見せます。
の一の位の 6 と 9 を、
ペン先で順に示しながら、
「ろく引くく(6-9)、引けない」、
「じゅうろく引くく(16-9)、しち(7)」と言って、
9 の真下の余白を示して、
「ここ、しち(7)」と言います。
このようにリードされた子は、
と書きます。
見せただけでは、
子どもがつかめない部分を、
実際の答えの出し方ではしないことをして、
子どもがつかみやすくしています。
一の位の 6 と 9 を、ペン先で示しますが、
実際には、目で追うだけです。
「ろく引くく(6-9)、引けない」、
「じゅうろく引くく(16-9)、しち(7)」と言いますが、
実際には、
引けないと判断することもなく、
16-9=7 と
頭の中で計算するだけです。
「ここ、く(9)」と言いますが、
実際には、
こちら自身が、 と書くだけです。
これらの部分を、
普通はもう少し丁寧に説明します。
「一の位の 6 と 9 を、
上から下に見て、引きます」、
「6-9= は、引けません」、
「隣から 1 を借りて、
6 を 16 にします」、
「こうしてから、
16-9=7 と引きます」、
「 の一の位の答えとして、
9 の真下に書きます」と
このように説明するのが、
普通の教え方でしょう。
このブログで紹介している実況中継型リードで、
このように丁寧な教え方をしないのは、
子どもの学ぶ力を高めるためです。
一の位の 6 と 9 を、
ペン先で順に示しながら、
「ろく引くく(6-9)、引けない」、
「じゅうろく引くく(16-9)、しち(7)」と、
言うだけの突き放したような教え方をすれば、
自力で答えを出したいと思っている子は、
必死になってアレコレと考えます。
そして、
その子に必要な問題数、
こちらの実況中継型リードで学ぶことで、
「そうか、こうするのか」とつかみます。
同時に、自動的に、
この子の学ぶ力が向上していきます。
(基本 -1326)、(+-
-722)
関連:2023年06月15日の私のブログ記事
「答えの出し方だけを教えることは、
できそうでできない難しいことです。
繰り下がりのある筆算のひき算を例にして、
押さえるべき勘所をお話しします」。