算数や数学の計算に、ボンヤリとした「同じような」計算があります。子どもは、計算を繰り返すことで、気付くようです。

92768÷4=  のようなわり算は、

同じような計算を繰り返します。

 

「まったく同じ」ではなくて、

ボンヤリとした「同じような」です。

 

このことに気付いている子は、

「5けた÷1けた」の計算を、

自力で計算できます。

 

しかも、

5けた以上の

6けたや、7けたや、・・・・・・もすべて、

ボンヤリとした「同じような」計算の繰り返しです

 

92768÷4=  を計算すれば、

確かに、

「まったく同じ」ではなくて、

ボンヤリとした「同じような」が繰り返されています。

 

92768÷4=  の 9 を、

9÷4=2・・・1  と計算して、

92768÷4=2  と書いて、

あまり 1 を、92768 の 9 と 2 の間に書いて、

12 を、12÷4=3  と計算して、

92768÷4=23  と書いて、

7 を、7÷4=1・・・3  と計算して、

92768÷4=231  と書いて、

あまり 3 を、92768 の 7 と 6 の間に書いて、

36 を、36÷4=9  と計算して、

92768÷4=2319  と書いて、

8 を、8÷4=2  と計算して、

92768÷4=23192  と書きます。

 

 

ボンヤリとした「同じような」に、気付く早さは、

思っている以上に大きな個人差があります。

 

でも、

計算を学ぶとき、付随して、

ボンヤリとした「同じような」に気付く力が

必ず育ちますから、

気付くのが遅いとしても、

気にしないようにします。

 

すでにこの前に習っている

筆算のたし算

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 28 \\ +\: 15 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 563 \\ +\: 279 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 3524 \\ +\: 8697 \\ \hline \end{array} }} \\  でも、

筆算のひき算

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 42 \\ - 18 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:403 \\ - \: 158 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 3952 \\ - 1384 \\ \hline \end{array} }} \\  でも、

筆算のかけ算

{\normalsize{\begin{array}{rr} 37 \\\:\times\:\:\: 6 \\ \hline \end{array}}}\\  や、

{\normalsize {\begin{array}{rr}\:523 \\ \:\:\times\:\:\:\:\:\: 7\\ \hline \end{array}}}\\  や、

 {\normalsize {  \begin{array}{rr}  \:9328 \\ \times  \:\:\:\:\:\:\:\:\:\:\: 3 \\ \hline \end{array}  }}\\  でも、

ボンヤリとした「同じような」が繰り返されています。

 

この先に習う計算の

筆算のわり算でも、

さまざまな分数の計算でも、

四則混合の計算でも、

方程式の計算でも、

文字式の計算でも、

因数分解の計算でも、

ボンヤリとした「同じような計算」を繰り返しますから、

ボンヤリとした「同じような」に、

気付く力も付随して育ちます。

 

 

92÷4=  のような

「2けた÷1けた」の計算を学ぶことで、

ボンヤリとした「同じような」の繰り返しに

気付いてしまう子がいます。

 

92÷4=  の 9 を、

9÷4=2・・・1  と計算して、

92÷4=2  と書いて、

あまり 1 を、92 の 9 と 2 の間に書いて、

12 を、12÷4=3  と計算して、

92÷4=23  と書きます。

 

「9÷4=2・・・1  と計算して、

92÷4=2  と書いて、

あまり 1 を、92 の 9 と 2 の間に書くこと」や、

「12 を、12÷4=3  と計算して、

92÷4=23  と書くこと」が、

ボンヤリとした「同じような」の繰り返しです。

 

そして、

「2けた÷1けた」の計算が、

ボンヤリとした「同じような」の繰り返しに

気付いた子は、

「3けた÷1けた」以上の計算も、

自力でできるようになります。

 

 

927÷4=  のような

「3けた÷1けた」の計算を学ぶことで、

ボンヤリとした「同じような」の繰り返しに

気付く子がいます。

 

927÷4=  の 9 を、

9÷4=2・・・1  と計算して、

927÷4=2  と書いて、

あまり 1 を、927 の 9 と 2 の間に書いて、

12 を、12÷4=3  と計算して、

927÷4=23  と書いて、

7 を、7÷4=1・・・3  と計算して、

927÷4=231・・・3  と書きます。

 

「9÷4=2・・・1  と計算して、

92÷4=2  と書いて、

あまり 1 を、92 の 9 と 2 の間に書くこと」や、

「12 を、12÷4=3  と計算して、

92÷4=23  と書くこと」や、

「7 を、7÷4=1・・・3  と計算して、

927÷4=231・・・3  と書くこと」が、

ボンヤリとした「同じような」の繰り返しです。

 

そして、

「3けた÷1けた」の計算が、

ボンヤリとした「同じような」の繰り返しに

気付いた子は、

「4けた÷1けた」以上の計算も、

自力でできるようになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1327)、(×÷  {\normalsize {α}} -232)

 

関連:2023年06月16日の私のブログ記事

「わり算  92768÷4=  を、

筆算に書かないで、

このまま計算するときの計算パターンです」。