計算問題の式を見たら、子どもは、「答えを出しなさい」と理解します。答えの出し方が分からなければ、「分からない」と聞きます。どの問題のどこなのかハッキリとしなければ、こちらは、「どれ?」や、「どこ?」と聞き返して確かめます。

算数や数学の計算問題の式は、

「答えを出しなさい」と、

子どもにメッセージを伝えています。

 

5+1=  も、

8+4=  も、

14-6=  も、

「答えを出して、= の右に書きなさい」と、

言われなくても子どもは理解します。

 

あるいは、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 63 \\ +\: 39 \\ \hline \end{array} }} \\  や、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:403 \\ - \: 158 \\ \hline \end{array} }} \\  でしたら、

「答えを出して、棒の下に書きなさい」と、

子どもは理解できます。

 

 

算数や数学の計算問題で、

子どもが言う「分からない」は、

「答えの出し方が分からない」です。

 

答えを出そうとしていて、

答えを出せないから、

「答えの出し方が分からない」です。

 

絞り込まれた質問です。

 

「答えの出し方」を、こちらに聞いて、

教えてもらって、

自力で出せるようになろうとしています。

 

だから、

「分からない」と聞いています。

 

 

このような子に、

「何が分からないの?」と

聞き返したら、

間違いなく嫌がられます。

 

「嫌だなぁ」と言うことはないでしょうが、

思います。

 

「答えの出し方に決まっているだろう」、

「そのくらい分かりそうなものなのに・・・」と、

心の中で思います。

 

 

どの問題なのか分からないときや、

その問題のどこの部分なのか分からないときは、

子どもに聞いて、

確かめれば、

子どもはすぐに教えてくれます。

 

「どれ?」や、

「どこ?」と聞き返すことで、

答えの出し方が分からない対象を

ハッキリとさせます。

 

すると子どもはすぐに、

「これ」や、

「ここ」と教えてくれます。

 

例えば、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:403 \\ - \: 158 \\ \hline \end{array} }} \\  のどこの答えの出し方なのかを

子どもに確かめることがあります。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:403 \\ -\: 158\\ \hline \:\:\:\:5\end{array} }} \\  と書いてあれば、

十の位の答えの出し方だろうと

こちらは理解できます。

 

そうではなくて、

何も書いていないまま

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:403 \\ - \: 158 \\ \hline \end{array} }} \\  に「分からない」と聞かれたら、

一の位の答えの出し方なのか、

十の位の答えの出し方なのか、

あるいは、百の位の答えの出し方が、

つまり、どこを聞きたいのかが分からないのです。

 

だから、

「分からない」と聞いた子に、

「どこ?」と聞き返します。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1333)、(+-  {\normalsize {α}} -725)

 

関連:2023年06月22日の私のブログ記事

「計算問題の式自体が、

メッセージになっています。

解釈できれば、何をするのかが分かります」。