算数や数学の計算問題の式は、
「答えを出しなさい」と、
子どもにメッセージを伝えています。
5+1= も、
8+4= も、
14-6= も、
「答えを出して、= の右に書きなさい」と、
言われなくても子どもは理解します。
あるいは、
や、
でしたら、
「答えを出して、棒の下に書きなさい」と、
子どもは理解できます。
算数や数学の計算問題で、
子どもが言う「分からない」は、
「答えの出し方が分からない」です。
答えを出そうとしていて、
答えを出せないから、
「答えの出し方が分からない」です。
絞り込まれた質問です。
「答えの出し方」を、こちらに聞いて、
教えてもらって、
自力で出せるようになろうとしています。
だから、
「分からない」と聞いています。
このような子に、
「何が分からないの?」と
聞き返したら、
間違いなく嫌がられます。
「嫌だなぁ」と言うことはないでしょうが、
思います。
「答えの出し方に決まっているだろう」、
「そのくらい分かりそうなものなのに・・・」と、
心の中で思います。
どの問題なのか分からないときや、
その問題のどこの部分なのか分からないときは、
子どもに聞いて、
確かめれば、
子どもはすぐに教えてくれます。
「どれ?」や、
「どこ?」と聞き返すことで、
答えの出し方が分からない対象を
ハッキリとさせます。
すると子どもはすぐに、
「これ」や、
「ここ」と教えてくれます。
例えば、
のどこの答えの出し方なのかを
子どもに確かめることがあります。
と書いてあれば、
十の位の答えの出し方だろうと
こちらは理解できます。
そうではなくて、
何も書いていないまま
に「分からない」と聞かれたら、
一の位の答えの出し方なのか、
十の位の答えの出し方なのか、
あるいは、百の位の答えの出し方が、
つまり、どこを聞きたいのかが分からないのです。
だから、
「分からない」と聞いた子に、
「どこ?」と聞き返します。
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関連:2023年06月22日の私のブログ記事
「計算問題の式自体が、
メッセージになっています。
解釈できれば、何をするのかが分かります」。