同一とは、
比較の対象となるものとの間に
全く差違が認められないこと。
コピーを求めることでしょう。
一致とは、
本来別別のものの間で、
比較対照する点のすべてにわたって、
矛盾(食い違い)が認められないこと。
算数の計算での比較対照する点は、
答えと、所要時間でしょう。
国語の辞書の説明です。
さて、
2+5= の答え 7 を、
2 の次の 3 から、
3、4、5、6、7 と 5回数えて出す計算で、
教えるこちらが、
子どもに求めるのは、
「一致」であって、
「同一」ではありません。
教え方は、実況中継型リードです。
2+5= の 2 を示して、
「に」と、声に出して言って、
+5 の 5 を示して、
「さん、し、ご、ろく、しち」と、声に出して言って、
= の右の余白を示して、
「ここ、しち(7)」と言います。
このような実況中継型リードに
ソックリ同じようにしてもらう「同一」を求めません。
答え 7 と、
答え 7 を出すまでの時間(所要時間)が、
ほぼ同じようになる「一致」を求めます。
答え 7 そのものと、
所要時間だけが同じになる「一致」を求めると、
こちらの子どもを見る目が、
とても優しくなります。
こちらが優しくなれば、
子どもの学びは速くなります。
2 を見ること、
5 を見ること、
3 から、5回数えることと、
何から何まで、
こちらとソックリ同じコピーを求めれば、
こちらの子どもを見る目が、
とても厳しいものになります。
厳しく見られると、
子どもは気にしますから、
答えを出すことに専念できなくなって、
学びが遅くなります。
(基本 -1380)、(+- -758)
関連:2023年08月08日の私のブログ記事
「数唱の数の並びを利用して、
数えて、たし算の答えを出します。
とてもシンプルな方法ですが、
子どもが自力で答えを出すとき、
まったく同じようになりません。
違う部分があります」。