筆算のひき算で、
引ける方から引いてしまう子は、
計算式全体を、
計算する前にチラッとでも見ていません。
例えば、
の一の位の 6 と 8 を、
8-6=2 と引いて、
と書く子は、
計算式全体をチラッと見ようとして、
見ていません。
少しも見ていません。
の計算式全体を、
チラッとでも見ていれば、
一の位の上が 6 で、下が 8 と、
位置関係を見ます。
そして、
上から下を引くのですから、
6-8= は引けないことに気付きます。
と、
このようなことを、
読むことで知ったのでしたら、
それは学習知です。
実際に、
と書く子を見ることで、
「なるほど、引ける方から引く子がいる」と、
体験知に変わります。
そして、
計算式全体をチラッとでも見る子に育てたくて、
次のような実況中継型リードで教えます。
と書いたミスに、
6 と 8 を示して、
「ろく引くはち、引けない(6-8=)」、
「じゅうろく引くはち、はち(16-8=8)」と言って、
ミスした答え 2 を示して、
「ここ、はち(8)」と言います。
そして、
このような子が、
3けたの筆算のひき算でも、
と、
引ける方から引いていることを見て、
「計算式全体をチラッと見ることは、
育てることが難しい」と受け止めて、
実際にミスする子を見た体験から、
体験知が増えます。
ここでも、
計算式全体をチラッとでも見る子に育てたくて、
次のような実況中継型リードで教えます。
と書いたミスに、
4 と 8 を示して、
「し引くはち、引けない(4-8=)」、
「じゅうし引くはち、ろく(14-8=6)」と言って、
ミスした答え 4 を示して、
「ここ、ろく(6)」と言います。
このようにして、
計算式全体をチラッとでも見ない子の
体験知を増やしていきます。
見る体験や、
ミスした答えを正す指導の体験で、
体験知が増えていきます。
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関連:2023年08月21日の私のブログ記事
「筆算のひき算で、繰り下がりの有無は、
式を見れば分かります。ですが子どもは、
意識して式を見ていません」。