分数のかけ算の計算で、掛ける前に約分させるようにすれば、約分できる組があるかどうかを見てから、計算するようになります。繰り返し指導すれば、体験知になります。

 {\Large\frac{5}{4}}× {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{5×2}{4×5}} {\Large\frac{10}{20}} {\Large\frac{1}{2}}  と計算した子に、

途中約分をリードします。

 

 {\Large\frac{5}{4}}× {\Large\frac{2}{5}} {\Large\frac{5×2}{4×5}} {\Large\frac{10}{20}} {\Large\frac{1}{2}}  と書いたまま、

問題   {\Large\frac{5}{4}}× {\Large\frac{2}{5}}=  の

左上の 5 と、右下の 5 を示して、

「これとこれ」と言って、

左下の 4 と、右上の 2 を示して、

「これとこれ」と言います。

 

子どもが、

どこに書くのか迷っているようならば、

問題   {\Large\frac{5}{4}}× {\Large\frac{2}{5}}=  を示して、

「ここに、書き込む」と言います。

 

これだけのリードで、

 {\Large\frac{5}{4}}× {\Large\frac{2}{5}}=  を、

 \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{5}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{4}\\2\end{matrix}\,}}× \require{cancel}\displaystyle {\frac{\begin{matrix}1\\\cancel{2}\end{matrix}\,}{\begin{matrix}\cancel{5}\\1\end{matrix}\,}}=  のように、

掛ける前に、

約分できる組を約分させます。

 

 

先に掛けてしまう子どもに、

実際に、指導してみます。

 

すると、

指導したことで、

子どものさまざまな反応や、

こちら自身の変化を知ります。

 

これらがすべて、

体験して得た知識、

体験知です。

 

 

1回指導した体験知を持って、

掛ける前に、

約分できる組を約分させる指導を、

繰り返します。

 

すると、

約分できる組を探す目的で、

分数のかけ算の問題を見るようになります。

 

「なるほど、

問題の計算式の見方が変わった」のような

新しい体験知を得ます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1399)、(分数  {\normalsize {α}} -556)

 

関連:2023年08月27日の私のブログ記事

「分数のかけ算は、計算する前に、

途中で約分できるのか、

できないのかを決めさせます。

それから、計算させるだけで、

式を見るようになります」。