筆算のかけ算は、複数回の計算が組み合わされています。「一つの塊のような何か」としての複数回の計算の組み合わせが、自力で答えを出すときのガイドになります。

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  のような筆算のかけ算は、

8×4=32  と掛けて、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:2\end{array}}}\\  と書いて、

3 を覚えて、

8×3=24  と掛けて、

覚えている 3 を、24+3=27  と足して、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\ \times  \:\:\: 8 \\\hline 272 \end{array}}}\\  と書いて計算します。

 

同じことですが、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  の答え 272 を出すまでの流れは、

8 と 4 を見ること、

8×4=32  と掛けること、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \:\:\:2\end{array}}}\\  と書くこと、

3 を覚えること、

8 と 3 を見ること、

8×3=24  と掛けること、

覚えている 3 を、24+3=27  と足すこと、

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\ \times  \:\:\: 8 \\\hline 272 \end{array}}}\\  と書くことまでです。

 

 

{\normalsize{\begin{array}{rr} 34 \\\:\times\:\:\: 8 \\ \hline \end{array}}}\\  のような「2けた×1けた」の問題を、

繰り返し計算することから、

答えを出すまでの一連の流れ、

つまり、

答えを出すまでの一連のやることを

何らかのまとまりとしてつかみます。

 

この何らかのまとまりは、

言葉の集まりでもなければ、

イメージの集まりでもなくて、

姿形はないのですが、

子どもの頭の中に

「あれね・・・」のように捉えている何かです。

 

このような

答えを出すためにすることの一つのまとまりが、

子どもが自力で答えを出すときのガイドになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1453)、(×÷  {\normalsize {α}} -250)

 

関連:2023年09月13日の私のブログ記事

「同じような計算を繰り返すと、

計算の組み合わせの流れのような何かを、

自然に感じます。

この一定の流れに子どもはリードされて、

自力で答えを出します」。