子どもの真後ろから教えることで、
こちらの姿が子どもに見えないようにして、
子どもが自力で計算しているような
疑似体験をさせることができます。
例えば、
7+5= を、
数えて答えを出す教え方です。
7+5= の 7 を示して、
「しち」と声に出して言って、
+5 の 5 を示して、
「8、9、10、11、12」と声に出して言って、
= の右の余白を示して、
「ここ、じゅうに(12)」と声に出して言います。
真後ろからリードされているので、
子どもに見えるのは、
計算問題 7+5= と、
こちらが突き出している手とペンです。
こちらの顔を見ていないことから、
教えられている感じが薄れて、
自力で数えて答えを出しているように
勘違いするようです。
と、
このようなことを読んで理解できたら、
教える体験の裏付けがありませんから、
知っただけの学習知です。
実際に、
子どもの真後ろから、
7+5= のようなたし算をリードします。
子どもの反応だけではなくて、
こちら自身の内面の変化が、
実際に教えた経験から得られる体験知です。
「子どもの真後ろから・・・??」、
「子どもの顔を見ない??」と、
非常識な教え方に
こちら自身の内面は揺れ動くのでしょう。
実際に子どもの真後ろからリードすると、
子どもの後頭部の動きと
鉛筆の動きを、
ピンポイントで集中して見ることになります。
子どもに、真正面から顔を見て、教えていたとき
気付くことがなかったアレコレに
「えっ、とてもよく分かる」と、気付くはずです。
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関連:2023年10月18日の私のブログ記事
「こちらが子どもの真後ろからリードすれば、
子どもの視界から消えます。
こうなれば、こちらに教えられている感じが
消えて、自力で計算していると勘違いします」。