6+7= 、4+5= のたし算 100問の途中で、
集中が切れてボ~ッとしていても、
集中を戻す力を持てば、
集中を戻したいと思ったとき、
すぐに集中を戻すことができます。
この集中を戻す力は、
切れている集中を、繰り返し戻す体験を通して、
体験知として学びます。
残念ながら、
言葉で説明して理解しても
集中を戻す力を持ったことにはなりません。
と、
このようなことを読んで理解できたら、
教える体験の裏付けがありませんから、
知っただけの学習知です。
実際に、
集中が切れている最中に、集中を戻すことを、
体験させる手伝いを繰り返します。
お勧めの手伝い方は、
次のような実況中継型リードです。
4+5= で、集中が切れていたら、
この子の真後ろに立って、
4 を示して、「し」と言って、
5 を示して、「5、6、7、8、9」と言って、
= の右を示して、「ここ、く(9)」と言います。
4+5=9 と子どもが書いたら、
次のたし算 7+3= を、
同じような実況中継型リードで手伝います。
切れていた集中が戻ったと思われるまで、
3~4問、
5~6問と続けます。
さて、このように、
集中を戻す手伝いを体験することで、
集中が切れている子が、
こちらの実況中継型リードの流れに、
どこから、どのように参加するのかを
子どもの真後ろから観察します。
こちらにリードされて、
やらされている感じから、
子どもが自分自身をリードして、
たし算の答えを出し始めるまで、
さまざまに変化して集中が戻ります。
集中を戻す手伝いを、実際に
体験したから得る体験知です。
もちろんこれだけではありません。
少し長い目で変化を追えば、
集中を戻す力を
どのように持っていくのかを
体験知として観察できます。
(基本 -1459)、(+- -803)
関連:2023年10月23日の私のブログ記事
「集中が切れることは、普通に、
しかも自然に起こることです。
自力で計算に戻ることは、普通に起こりません。
こちらにリードされて、計算に戻る体験を
重ねることで、普通に戻せるようになります」。