子どもの聞き方が、
「分からない」であろうが、
「どうやるの?」であろうが、
「この次は?」であろうが、
こちらは聞かれてすぐに、
次の 1ステップだけを
実況中継型リードで見せて教えます。
例えば、
の筆算のひき算で、
「分からない」と聞こうが、
「どうやるの?」と聞こうが、
次の 1ステップを実況中継型リードで見せます。
の 0 と 2 を示して、
「ゼロ引くに、引けない(0-2=)」、
「じゅう引くに、はち(10-2=8)」と言って、
2 の真下を示して、
「ここ、はち(8)」と言って、
子どもが、 と書いたら、
次の 1ステップを教え終わります。
あるいは、
= の約分に、
「分からない」と聞こうが、
「どうやるの?」と聞こうが、
「何で割るの?」と聞こうが、
次の 1ステップを教えます。
聞かれて、即、
「にじゅうさん(23)で」と教えます。
約数を見付けることが、
約分の最初の 1ステップです。
さらには、
63×4= 2 と書いてから、
「どうやるの?」と聞こうが、
「この次は?」と聞こうが、
次の 1ステップを実況中継型リードで見せます。
63×4= 2 の
子どもが書いた 2 を示して、
「合っている」と言って、
問題の 4 と 3 を順に示して、
「4×3=12」、
「指、いち(1)」と言って、
問題の 4 と 6 を順に示して、
「4×6=24」と言って、
子どもが指に取っている 1 を触って、
「いち(1)増えて、にじゅうご(25)」と言って、
子どもが書いた答えの 2 の左を示して、
「ここ、にじゅうご(25)」と言って、
子どもが、63×4= 252 と書いたら、
子どもから聞かれた次の 1ステップを、
教え終わります。
実際に、子どもから聞かれてすぐ、
次の 1ステップだけを教えます。
聞くときの文言と、
こちらが教えていることへの子どもの反応が、
実際に教える体験から得る体験知です。
(基本 -1465)、(+- -807)、
(×÷ -255)、(分数 -580)
関連:2023年10月29日の私のブログ記事
「答えを出せない計算問題に出会ったとき、
子どもは、逃げてボ~ッとするレベルから、
「分からない」と聞くレベルになり、
「どうやるの?」と聞き方が上達して、
「この次は?」は、
自力で解く気持ちが強くなっていきます」。