初めて 1 を足すたし算を習う子、集中が切れている子、モタモタユックリ計算している子と、子どもの状態はさまざまですが、まったく同じ実況中継型リードを見せて教えることを、実際に体験します。アレコレと多くのことを体験知として知ることができます。

3+1=  の 3 を示して、

「さん」と声に出して言って、

+1  の 1 を示して、

「し」と声に出して言って、

= の右を示して、

「ここ、し(4)」と言います。

 

こちらは、

子どもの真後ろから、

このような実況中継型リードを行います。

 

リードされた子は、

3+1=4  と書きます。

 

 

このような実況中継型リードを見せる教え方を

初めて 1 を足すたし算を習う子に、

集中が切れている子に、

モタモタユックリ計算している子に、

ダラダラと嫌そうに計算している子に、

まったく同じように行います。

 

初めて 1 を足すたし算を習う子だから、

説明の言葉を入れて、

計算スピードを遅くして・・・のようなことを

少しもしないのです。

 

集中が切れている子であっても、

「どうしたの?」のような言葉を掛けないで、

味も素っ気もない実況中継型リードを

いきなり見せる教え方です。

 

と、

このように、

子どもの状態がどのようであろうとも

まったく同じ実況中継型リードにします。

 

 

さて、

実際に、

まったく同じ実況中継型リードを見せて教えます。

 

すると、子どもの状態が、

初めて 1 を足すたし算を習う子や、

集中が切れている子や、

モタモタユックリ計算している子や、

ダラダラと嫌そうに計算している子など、

どのようであろうとも

まったく同じ実況中継型リードで教えることは、

意外と難しいことに

すぐに気付くはずです。

 

そして、

さまざまな状態の子が、

何に焦点を絞って習っているのかを

こちらは観察します。

 

答えの出し方でしょうか?

集中の戻し方でしょうか?

速い計算スピードでしょうか?

夢中・精一杯・なりふり構わずの態度でしょうか?

 

このような観察結果から、

焦点を絞っている対象と

子どもの育ちのレベルの関係を推測します。

 

と、

このようなことが、

実際に教える指導から

体験知として知ることになります。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1482)、(+-  {\normalsize {α}} -817)

 

関連:2023年11月17日の私のブログ記事

「3+1=  の答え 4 を出す実況中継型リードで、

1 を足すたし算をスラスラできるときの

ゴールの姿を見せています。

答えの出し方だけではなくて、

夢中になって計算している姿も含んでいます。

どこを見て学ぶのかを、子どもが選んで、

見て学んでいます」。