2 や 3 で約分できるようになった子に、5 や 7 の約分を自力でさせます。こうすれば、率先力の主体性や、答えを出すことに目的を絞ることや、答えを出すための計算に限ることのような子どもの内面が、自然に育ちます。

約分   {\Large\frac{7}{14}}=  の分数計算に、

自力で答えを出すことと、

子どもの内面の育ちは連動していないようです。

 

率先力の主体性や、

答えを出すことに目的を絞ることや、

答えを出すための計算に限ることのような

内面の育ちが未熟でも、

+・-・×・÷ を計算できれば、

 {\Large\frac{7}{14}}=  を、

7÷7=1、14÷7=2  と計算して、

 {\Large\frac{7}{14}} {\Large\frac{1}{2}}  と答えを出すことができます。

 

例えば、

率先力の主体性が、

身の回りのアレコレを自力で学ぼうとする

乳幼児レベルのままであっても、

7÷7=1、14÷7=2  のわり算を計算できます。

 

答えを出すと、

目的を絞っていないとしても、

 {\Large\frac{7}{14}}=  の分子と分母を、

それぞれ 7 で割ると知っていれば、

7÷7=1、14÷7=2  と計算できます。

 

答えを出すための計算に限ると

ハッキリと意識していないために、

「終わったら、誰と何をして遊ぼうか?」と、

内面で思案していても、

同時に、

7÷7=1、14÷7=2  と計算して、

 {\Large\frac{7}{14}} {\Large\frac{1}{2}}  と書くことができます。

 

と、

このような次第です。

 

 

ですから、

 {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{2}}  のような 2 で割る約分や、

 {\Large\frac{3}{9}} {\Large\frac{1}{3}}  のような 3 で割る約分をできる子に、

 {\Large\frac{10}{15}}=  の 5 で割る約分や、

 {\Large\frac{7}{14}}=  の 7 で割る約分を、

自力で計算させます。

 

誰にも頼らないで、

2 で割る約分   {\Large\frac{2}{4}} {\Large\frac{1}{2}}  の力や、

3 で割る約分   {\Large\frac{3}{9}} {\Large\frac{1}{3}}  の力に頼り、

5 で割る約分   {\Large\frac{10}{15}}=  や、

7 で割る約分   {\Large\frac{7}{14}}=  の答えを出すのですから、

率先力の主体性や、

答えを出すことに目的を絞ることや、

答えを出すための計算に限ることのような

内面が鍛えられて、育ちます。

 

「分からない」や、

「どうやるのですか?」と聞いても、

「何か書いて・・・」と返されるのですから、

自分で何とかしなければならなくて、

必ず、自然に、自動的に、

率先力の主体性が育ちます。

 

そして、

 {\Large\frac{10}{15}}=  や、

 {\Large\frac{7}{14}}=  の答えを出そうとすれば、

「何で割ればいいのだろうか?」と、

約数を探すことから始めますから、

答えを出すことに目的を絞るようになります。

 

それから、

 {\Large\frac{10}{15}}=  の約数 5 を思い付けば、

上 10 を 5 で割って、

10÷5=2  と計算して、

下 15 を 5 で割って、

15÷5=3  と計算しますから、

答えを出すための計算に限るようになります。

 

と、このように、

 {\Large\frac{10}{15}}=  や、

 {\Large\frac{7}{14}}=  を自力で計算させれば、

率先力の主体性や、

答えを出すことに目的を絞ることや、

答えを出すための計算に限ることが、

自然に育ちます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1484)、(分数  {\normalsize {α}} -585)

 

関連:2023年11月19日の私のブログ記事

「算数の計算問題の答えを、

ほとんどの子が、自力で出して、

書くようになるのが、分数計算からです。

主体性や、

先に何をするのかをイメージすることや、

イメージしたように行うような内面の力を

育て始めるスタート点でもあります」。