(-2)-5= の答え 7 は、2+5=7 と足して、-7 とするだけです。同じような形のマイナスの数のひき算を次々と教えることで、子どもが、この計算を受け入れる変化を感じることができます。言葉にできない体験知です。

(-2)-5=  の 2 と 5 を示して、

「に足すご、しち(2+5=7)」、

「マイナス(-)を付けて、マイナスしち(-7)」、

= の右を示して、

「ここ」と言うだけの実況中継型リードで

答えの出し方を教えます。

 

マイナスの数のたし算・ひき算を

初めて計算する子でも、

2+5=7  のたし算は、計算できます。

 

7 に、マイナス(-)を付けることは、

-7 と、

7 の前に、- を書くだけですから、できます。

 

ですから、

こちらの言葉

「に足すご、しち(2+5=7)」も、

「マイナス(-)を付けて、マイナスしち(-7)」も、

どちらも理解できるだけでなくて、

自力でまねしようとすれば、まねできることです。

 

 

でも、

このように教えられても、

子どもは、疑問だらけです。

 

理解できるし、

自力でまねできることですが、

ハッキリとしない疑問、

「えっ、どういうこと?」を、

強く感じています。

 

 

このようなハッキリとしない疑問は、

同じような計算問題

(-2)-8=  や、

(-4)-2=  や、

(-1)-8=  や、

(-3)-11=  を、

同じような実況中継型リードで教えられて、

(-2)-8=-10  や、

(-4)-2=-6  や、

(-1)-8=-9  や、

(-3)-11=-14  と、書いていくだけで、

自然にいつのまにか消えてしまいます。

 

と、

このようなことを読んで理解できたら、

教える体験の裏付けがありませんから、

知っただけの学習知です。

 

 

実際に、

(-2)-8=  や、

(-4)-2=  や、

(-1)-8=  や、

(-3)-11=  を、

実況中継型リードで教えます。

 

(-2)-8=  の 2 と 8 を示して、

「に足すはち、じゅう(2+8=10)」、

「マイナス(-)を付けて、マイナスじゅう(-10)」、

= の右を示して、

「ここ」と言います。

 

子どもが、

(-2)-8=-10  と書いたらすぐ、

(-4)-2=  の 4 と 2 を示して、

「し足すに、ろく(4+2=6)」、

「マイナス(-)を付けて、マイナスろく(-6)」、

= の右を示して、

「ここ」と言います。

 

子どもが、

(-4)-2=-6  と書いたらすぐ、

(-1)-8=  の 1 と 8 を示して、

「いち足すはち、く(1+8=9)」、

「マイナス(-)を付けて、マイナスく(-9)」、

= の右を示して、

「ここ」と言います。

 

子どもが、

(-1)-8=-9  と書いたらすぐ、

(-3)-11=  の 3 と 11 を示して、

「さん足すじゅういち、じゅうし(3+11=14)」、

「マイナス(-)を付けて、マイナスじゅうし(-14)」、

= の右を示して、

「ここ」と言います。

 

子どもが、

(-3)-11=-14  と書いたら・・・と続けます。

 

このように、次々と

同じような実況中継型リードで教えることで、

子どもの態度のような形のない何かが

ドンドン変わることを観察できます。

 

この観察結果は、

言葉にすることが難しい

アナログの体験知です。

 

子どものハッキリとしない疑問が、

消えていく変化を、

見えないのですが、

見えているように感じます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1486)、(分数  {\normalsize {α}} -586)

 

関連:2023年11月21日の私のブログ記事

「(-2)-5=  の答え -7 の出し方は、

- が 2カ所にあることを見てから、

2+5=7 と足して、-7 とするはずです。

自力で答えを出すための「出す学び」です。

でも、これをそのまま言葉にして説明してしまうと、

おかしな教え方になってしまいます。

理解を目的とする「入れる学び」では、こうなります」。