(-4)-2= はひき算です。
-4 から、2 を引くひき算です。
ひき算なのに、
4+2=6 と足して、
- を前に付けて、-6 にして、
(-4)-2=-6 と計算します。
正しい教え方なのかどうかではなくて、
子どもの持っている力を組み合わせて、
自力で答えを出せるようになる教え方です。
(-4)-2= のひき算が初めてでも、
4+2=6 のたし算はできます。
- を前に付けて、-6 と書くことはできます。
子どものできることを、
最初に、
4+2=6 と足して、
続いて、
- を前に付けて、-6 にして、
それから、
(-4)-2=-6 と書くことはできます。
だから、
(-4)-2= の 4 と 2 を示して、
「4+2=6」と言って、
「マイナス(-)を付けて」と言って、
= の右を示して、
「ここ」と言って、
答えの出し方を教えます。
このような実況中継型リードを見た子は、
「えっ、何なの?」と心の中でなりますが、
言われた答えを書くことはできますから、
(-4)-2=-6 と書きます。
この実況中継型リードは、
子どものできる力だけを組み合わせているので、
答えの出し方そのものに、
子どもは疑問を持っていません。
4+2= の答えは、間違いなく 6 です。
子どもも認めます。
ここに疑問はありません。
たし算の答え 6 に、
マイナス(-)を付けたら、
間違いなく -6 です。
子どもも認めます。
このこと自体にも疑問はありません。
疑問は、
(-4)-2= がひき算なのに、
4+2=6 と足すことです。
ひき算なのに、
引いていないのです。
足しています。
さらに、
足した答え 6 に、
マイナス(-)を付ける理由も疑問です。
でも、
疑問は、
この位しかないのです。
それなのに、
(-4)-2= のひき算の答えの出し方を、
数直線を持ち出して説明したら、
違う種類の疑問を感じるはずです。
数直線上の -4 から、
引くので、左に動いて、
2 だけ左に行くと、
数直線上の -6 になります。
と、
(-4)-2= の答えの出し方を
このように説明されたら、
数直線を使う理由や、
ひき算が左に動く理由など、
疑問になるはずです。
なるほど数直線を使う・・・や、
なるほど左に動く・・・となり、
(-4)-2= の答えの出し方を理解できたと
残念ながらならないのです。
さらに困ったことに、
数直線は、初めてですから、
(-4)-2= の答えの出し方の説明が、
数直線からの説明になります。
始めから、
知らないことを組み合わせた説明ですから、
理解することが難しいのです。
(基本 -1489)、(分数 -587)
関連:2023年11月24日の私のブログ記事
「(-4)-2= のひき算を、
数直線上の -4 から、左向きに、
-5、-6 と 2つ動くことで、説明できます。
分かりやすいのですが、
「なるほど!」とならない説明です」。