このブログでお伝えしている教え方の
実況中継型リードで、
子どもが感じる疑問は、
答えを出すための疑問です。
そのようにしてよい理由を
知るための疑問ではないのです。
そして、
答えを出すための疑問は、
自力で答えを出せるようになるために、
自力で答えを探さなければならない疑問です。
答えを探すことで、
「なるほど、そうか」と納得して、
実況中継型リードで見た方法と
同じような方法で
子どもは自力で答えを出せるようになります。
さて、繰り返しますが、
子どもが勝手に自動的に考え始める対象は、
答えを出すための疑問を解決することです。
繰り下がりのある筆算のひき算 で、
「引けない」と言われて、
1 を付けてからのひき算を教えられたら、
こうすれば答えを出せると分かるのですが、
疑問が残ります。
「1 を付ける」と説明されないで、
1 を付けた数からのひき算と、
その答えを言われるだけですから、
子どもは自動的に必ず
「えっ、どういうこと?」のような疑問を持ちます。
この疑問は、
答えを出すための疑問です。
1 を付けてよい理由を
知るための疑問ではないのです。
さて、
は、
次のような実況中継型リードで、
答えの出し方を教えられます。
の 6 と 9 を示しながら、
「6-9= 、引けない」と言われて、
「16-9=7」と言われて、
9 の真下を示されて、
「ここ、しち(7)」と言われます。
子どもは、
さまざまな疑問を感じますが、
こちらが見せる答えの出し方は、
正しい答えを出せると、
今までの信頼関係から分かっていますから、
と書きます。
書くことで、
子どもが感じている疑問は、とても強くなって、
どうしても解決したくなります。
この疑問は、
一の位の答え 7 を出すための疑問です。
答えを出すための疑問です。
しかもこの答えを出すための疑問は、
自力で解決しなければならないと、
子どもは分かっています。
自力で答えを出せるようになるために、
答えを出すための疑問を、
自力で解決しなければならないと、
とても不思議なことですが、
子どもには、
言われなくても分かっていることです。
自力で何かをするとは、
それをするために感じる疑問を
自力で解決しなければならないと、
つまり、
それをするための疑問を
自力で解決するから、
自力で何かをすることができると
なぜか、子どもは知っています。
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関連:2023年06月24日の私のブログ記事
「繰り下がりのある筆算のひき算で、
「引けない」と言いますから、
繰り下がりのない計算で、「引ける」と、
わざわざ言葉を過剰にして教えることがあります。
混乱から抜け出る手掛かりです」。