答えの出し方だけを教えられたら、アレコレと疑問を感じます。この疑問は、答えを出すための疑問です。解決することで、自力で答えを出せるようになります。

このブログでお伝えしている教え方の

実況中継型リードで、

子どもが感じる疑問は、

答えを出すための疑問です。

 

そのようにしてよい理由を

知るための疑問ではないのです。

 

そして、

答えを出すための疑問は、

自力で答えを出せるようになるために、

自力で答えを探さなければならない疑問です。

 

答えを探すことで、

「なるほど、そうか」と納得して、

実況中継型リードで見た方法と

同じような方法で

子どもは自力で答えを出せるようになります。

 

 

さて、繰り返しますが、

子どもが勝手に自動的に考え始める対象は、

答えを出すための疑問を解決することです。

 

繰り下がりのある筆算のひき算  { \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 19 \\ \hline \end{array} }} \\  で、

「引けない」と言われて、

1 を付けてからのひき算を教えられたら、

こうすれば答えを出せると分かるのですが、

疑問が残ります。

 

「1 を付ける」と説明されないで、

1 を付けた数からのひき算と、

その答えを言われるだけですから、

子どもは自動的に必ず

「えっ、どういうこと?」のような疑問を持ちます。

 

この疑問は、

答えを出すための疑問です。

 

1 を付けてよい理由を

知るための疑問ではないのです。

 

 

さて、

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 19 \\ \hline \end{array} }} \\  は、

次のような実況中継型リードで、

答えの出し方を教えられます。

 

{ \normalsize { \begin{array}{rr}\:\:\:\: 36 \\ - 19 \\ \hline \end{array} }} \\  の 6 と 9 を示しながら、

「6-9= 、引けない」と言われて、

「16-9=7」と言われて、

9 の真下を示されて、

「ここ、しち(7)」と言われます。

 

子どもは、

さまざまな疑問を感じますが、

こちらが見せる答えの出し方は、

正しい答えを出せると、

今までの信頼関係から分かっていますから、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} \:\:\:\:36 \\ -\: 19\\ \hline \:\:\:\:7\end{array} }} \\  と書きます。

 

書くことで、

子どもが感じている疑問は、とても強くなって、

どうしても解決したくなります。

 

この疑問は、

一の位の答え 7 を出すための疑問です。

 

答えを出すための疑問です。

 

 

しかもこの答えを出すための疑問は、

自力で解決しなければならないと、

子どもは分かっています。

 

自力で答えを出せるようになるために、

答えを出すための疑問を、

自力で解決しなければならないと、

とても不思議なことですが、

子どもには、

言われなくても分かっていることです。

 

自力で何かをするとは、

それをするために感じる疑問を

自力で解決しなければならないと、

つまり、

それをするための疑問を

自力で解決するから、

自力で何かをすることができると

なぜか、子どもは知っています。

 

(基本  {\normalsize {α}} -1335)、(+-  {\normalsize {α}} -727)

 

関連:2023年06月24日の私のブログ記事

「繰り下がりのある筆算のひき算で、

「引けない」と言いますから、

繰り下がりのない計算で、「引ける」と、

わざわざ言葉を過剰にして教えることがあります。

混乱から抜け出る手掛かりです」。