7+8、5+9、……のようなたし算は、
こちらが子どもの学習態度を
気にし始めると、
子どもをとがめてしまいます。
〇+〇の答えを、
式を見ただけで浮かべてしまう力を、
つかみ始めてから
つかみ終わるまでと、
つかんでから安定するまでの
学習態度は、
とても悪くなります。
つかみ取る苦しさが、
学習態度に出てしまいます。
子どもの頭の中は、
真剣につかみ取ろうとしています。
つかみ取ることに手いっぱいです。
自分の学習態度を気にする
余裕がありません。
こちらは、
子どもの頭の中の真剣さを
見ることができません。
見えるのは、
子どもの学習態度です。
とても悪い学習態度を
目にします。
ボーッとします。
いたずら書きをします。
寝転びます。
話し掛けます。
……。
真剣につかもうとしているからです。
子どもの学習態度が
悪ければ悪いほど、
たし算の力を
真剣につかみ取ろうとしています。
このようにみるから、
子どもの学習態度がどれほど悪くても、
「がんばっているね」と受け入れて、
たんたんと手伝えます。
真剣につかみ取ろうとしている子どもには、
何よりありがたい助けです。
認められて
支持された子どもは
元気に真剣につかみ取る努力を
続けることができます。