計算の見本から計算をつかみます。理解できた方法で計算します。間違いの正し方を教えられて正しい計算をつかみます。

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 6 \\ \hline \end{array} }} \\ の計算を教えます。

 

13の1を隠して、

 {\normalsize { \begin{array}{rr}\:\:3 \\ +\:\:\: 6 \\ \hline \end{array} }} \\ このように見えるようにします。

 

そして、

「さん足すろく、く」と言ってから、

6の下を示して、

「ここ、9」です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 6 \\ \hline \:\:\:\:9\end{array} }} \\ です。

 

続いて、

13の1と、1の真下を順に示しながら、

「この1、ここ」です。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 6 \\ \hline \:\:19\end{array} }} \\ と計算できます。

 

子どもが計算の仕方をつかむまで、

同じような教え方で、

2~3問や、

5~6問リードします。

 

どの子にも同じように教えます。

計算そのものを子どもに見せる教え方です。

 

計算の仕方を子どもがつかんだと思われたら、

自分で計算させます。

 

こうすると、さまざまな間違え方をします。

 

この間違え方は、

その子が理解した計算の仕方です。

 

子どもが間違えた問題を、

こちらがリードして正します。

 

間違えた問題だけを正します。

このように絞ると、話が具体的です。

子どもは正し方を真剣に見て学びます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 6 \\ \hline \end{array} }} \\ の6の右横に、

3+6 の答え9を書く子がいます。

 

6の真下に書く見本を見せていますが、

この子が自分で計算すると、

6の右横に、答え9を書きます。

 

筆算のたし算の前に、

暗算のたし算を習っています。

 

暗算のたし算は、

3+6=9 のように、

答え9を、6の右横に書きます。

 

この名残なのでしょう。

 

教えて正します。

 

右横に書いた9を示して、

「これ、ここ」と、

6の真下の正しい場所を示します。

 

子どもは書き直します。

答えを書く場所を修正します。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 6 \\ \hline \end{array} }} \\ で、

13の1を隠して計算する見本を見せています。

 

自分で計算するとき、

指で1を隠してから、

3と6を見て、

3+6 を計算する子もいます。

 

1を指で隠したことで、

1の真下が気になるのでしょう。

 

6の真下ではなくて、

1の真下に、3+6 の答え9を書きます。

 

「これ、ここ」で、

6の真下を示して、

正しい場所に書き直させます。

 

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 7 \\ \hline \end{array} }} \\ を、

 {\normalsize { \begin{array}{rr} 13 \\ +\:\:\: 7 \\ \hline 110\end{array} }} \\ と書く子もいます。

 

「なるほど、面白い」と思いますが、

間違えた書き方です。

 

リードして正します。

110の11を1つ1つ示しながら、

「いち足すいち、に」と教えます。

 

そして、

110の11を消させて、

2に書き換えさせます。

 

こちらの計算の見本を見て、

子どもは、計算の仕方をつかみます。

 

そして、

自分が理解した方法で計算します。

 

間違えていたら、

その間違えた問題を正すリードを見て、

子どもは自分の理解を修正します。

 

こうして正しい計算をつかみます。

 

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