暗算のわり算は、さまざまな難しさが、あちこちにあります。難しさの感じ方もさまざまです。

16÷2 や 15÷3 のようなわり算は、

九九の逆で計算できます。

 

16÷2 は、

2に何かを掛けて、16です。

 

2の段の九九から、

2×8=16 ですから、

2に8を掛けると、16です。

 

16÷2=8 と計算できます。

 

15÷3 でしたら、

3に何かを掛けて、15にします。

 

3の段の九九から、

3に5を掛ければ、15になります。

15÷3=5 です。

 

16÷2 を、

2の段の答えの中から16を探して、

8と計算します。

 

九九の答えから見ることに、

難しさを感じます。

 

16÷3 や 15÷2 のようなわり算は、

九九の逆で計算できません。

 

3の段の九九の答えの中に、

16はありません。

 

2の段の九九の答えの中に、

15はありません。

 

16÷3 の16は、

3の段の九九の答えの中にありませんが、

近い数字でしたらあります。

 

15と18です。

 

15は、3×5 の、

18は、3×6 の答えです。

 

初めて習うとき、

16÷3 の16を、

3に5を掛けた15と、1と考えることに

強い難しさを感じます。

 

16÷3=5・・・1 と書きます。

 

15÷2 でしたら、

2の段の九九の答えの中で、

15よりも小さくて、

そして15に近い数、

14を探します。

 

そして、15を、

2に7を掛けた14と、1と考えます。

15÷2=7・・・1 です。

 

計算に慣れるまで、

難しさを感じます。

 

計算の難しさではありません。

慣れていないことへ感じる難しさです。

 

20÷2 や 28÷2 のようなわり算は、

九九の逆の少し先です。

 

2の段の九九は、

2×9=18 までです。

 

20や、28は、

この18よりも大きな数です。

 

20÷2 は、

2に何かを掛けて、20ですから、

10と見つかります。

 

これから、

20÷2=10 です。

 

28÷2 は、

2に何かを掛けて、28ですから、

14です。

 

28÷2=14 です。

 

九九の答えの中に、

20や28がありません。

難しさを感じます。

 

このように、暗算のわり算には、

さまざまな難しさが、

あちこちにあります。

そういうところです。

 

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