算数の計算を教えるとき、優秀な高校生が持つ習慣も育てることができます。

数学の成績が上位の高校生は、

いくつかの同じような習慣を持っています。

 

そのいくつかを紹介します。

 

テキパキと計算する習慣や、

感覚を持つまで努力を続ける習慣や、

「なぜ?」ではなくて、「そうか!」の習慣や、

できると決めてから問題を見る習慣や、

解く前に問題を眺める習慣です。

 

このような習慣のいくつかは、

高校の数学より前の

小学レベルの算数の計算で

育てることができます。

 

2乗して、-1になる数を、

 {\normalsize {i}} で表します。

 

 {\normalsize {i×i= i^{2}=-1}} です。

 

「なぜ?」ではなくて、

「そうか!」と受け入れてしまうのが、

成績上位の高校生です。

 

算数の 13-6 のひき算を、

6に7を足せば、13から、

13-6=7 と教えます。

 

こちらは、

「そうか!」の習慣も育てていると意識して、

計算を教えます。

 

7÷2=3・・・1 のあまりのあるわり算を、

2に3を掛けた6に、

1を足して、7で計算すると教えます。

 

計算だけではなくて、

「なぜ?」ではなくて、

「そうか!」とする習慣も育てています。

 

9+4 のたし算を、

指で数えて計算します。

 

9を、「く」と黙読してから、

4を見て、

「じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん」と、

指で4回数えます。

答え13を出します。

 

指で数える計算を繰り返していると、

9+4 を見ただけで、

答え13が頭に浮かぶようになります。

 

たし算の感覚を持つまで、

指で数える計算を続けたからです。

 

15÷3 のわり算は、

3の段の九九の答えの中から15を探します。

 

3×5=15 です。

 

これから、

15÷3=5 と計算します。

 

九九の答えの中から

わり算の答えを探し続けていると、

15÷3 を見たら、

答え5が頭に浮かぶようになります。

 

わり算の感覚を持つまで、

九九の答えの中から

わり算の答えを探し続けたからです。

 

4+5×2-7 の四則混合を、

計算する前に眺めます。

そして、計算の順番を決めます。

 

1番目が、× で、

2番目が、+ で、

3番目が、- と決めることができます。

 

計算順を決めようとして、

計算する前に、

問題を眺めたからです。

 

計算だけではなくて、

習慣も育てていると意識して教えれば、

数学の成績が上位の高校生が持つ習慣を、

小学レベルの計算で持つことができます。

 

(基本041)