6+9 のようなたし算を、
指で数えて計算します。
「ろく」と読みます。
「しち、はち、く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうし、じゅうご」と
指を9回折って数えます。
そして、
答え15を出します。
6+9=15 と計算できます。
2を「に」、
3を「さん」、
5を「ご」、
7を「しち」、
9を「く」のように、
数字を読むことができます。
「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、……」と、
数を順に唱えることができます。
親指、人差し指、中指、……と、
指を折りながら、
「しち、はち、く、……」と、
数を順に唱えることができます。
このような力を持っている子どもです。
だから、
指を折って数えて、
たし算の答えを出す計算を、
楽にできます。
スラスラと計算できます。
たし算を習い始めたら、
そのゴールは
ハッキリとしています。
6+9 を見ただけで、
答え15が浮かぶ力を
つかむことです。
6+9 を、
「ろく」としてから、
「しち、はち、く、じゅう、じゅういち、じゅうに、じゅうさん、じゅうし、じゅうご」と、
指を9回折って、
答え15を出して、
6+9=15 と計算します。
すると、
問題 6+9 と、
答え15が、
1つの組として
頭に少し残ります。
20~30問を、
指を折って数えて計算すると、
20~30組の
問題と答えの組が、
残るのでしょうが、
残り方が
弱いようです。
50問100問と、
指で折って数えて、
答えを書くと、
問題とその答えの組の残り方が、
20~30問のときよりも、
組の数が多い分だけ
強くなります。
そして、
問題とその答えの組を
繰り返し残し続けると、
残り方がある強さを超えたとき、
自然に、しかも突然に、
6+9 を見ただけで、
答え15が浮かぶようになります。
このようなことが起こるまで、
大きな個人差があります。
月単位や年単位のような長さで、
指で折って数えて、
答えを出して、
その答えを書くことで、
問題とその答えの組を
残すようにします。
たし算の答えを、
ただ同じように、
指を折って数えて出します。
とても単調です。
同じようなことを繰り返して
計算することに、
強い飽きを感じます。
集中を切らせます。
ダラダラと計算します。
嫌だなぁ……と思います。
そして、
計算から逃げます。
子どもが逃げたら、
逃げたことを認めます。
しかし、
子どもの目の前で、
こちらが代行して
指を折って数えて、
答えを出してしまうと
子どもは、
指を折って数える計算へ戻ります。
逃げたことを
とがめません。
ただ
指を折って数える計算へ
戻すだけです。