6+2= や、7+4= や、3+9= のようなたし算の計算スピードが、とても遅い子に教えて、計算スピードを速くします。こちらの速い計算を見せるだけの教え方です。

6+2=、4+5=、7+3=、5+5=、

7+4=、5+7=、8+2=、5+6=、

3+9=、8+4=、9+4=、7+4=、

8+2=、5+8=、5+9=、7+8=、

6+9=、8+7=、8+5=、7+6=。

 

小学校 4 年生の 05 月に、

このようなたし算 100 問を、

休まずに計算し続けて、

40 分かかる子です。

 

このスピードが、

この子の今の実力です。

 

させれば、計算できます。

でも、とても遅い計算です。

 

小学校 2 年生の頃から、

計算が、とても遅いことに、

この子も気付いています。

 

でも、

小学校 4 年生の 05 月まで、

計算を速くすることができていません。

 

ですから、

今まで、一度も習ったことのない方法で、

05 月 27 日から、

計算のスピードを教え始めます。

 

計算の仕方は、

指で数えて答えを出す

地味な方法でいいのです。

 

指で数える計算が、

この子のやり方です。

ソックリそのまま受け入れます。

 

この子と同じように、

指を折って数える計算を、

でも、速いスピードで、

こちらが、計算して見せます。

 

ただこれだけです。

 

このように、

同じ計算の仕方ですが、

その速いスピードを見せる教え方は、

この子は、初めてのようです。

 

6+2= の 6 を示して、

「ろく」と声に出して読み、

2 を示して、

指を折りながら、

「しち、はち」と、声に出して数えます。

 

そして、

黙って、= の右を示すと、

子どもが、

6+2=8 と書きます。

 

こちらの計算の実況中継は、

2 ~ 3 秒の速いスピードです。

 

6+2=8 と書くスピードは、

子どもに任せます。

 

「もっと速く」のように言って、

速く書くように、

子どもを焦らせません。

 

ただ、

「これが、この子の今のスピードなのだ」と、

黙って、見守ります。

 

子どもが答えを書き終わったらすぐ、

こちらの計算を実況中継します。

 

4+5= の 4 を示して、

「し」と声に出して読み、

5 を示して、

指を折りながら、

「ご、ろく、しち、はち、く」と、声に出して数えます。

 

そして、

黙って、= の右を示し、

子どもが、

4+5=9 と書くのを待ちます。

 

子どもが書き終わったらすぐ、

7+3= の 7 を示して、

「しち」と声に出して読み、

3 を示して、

指を折りながら、

「はち、く、じゅう」と、声に出して数えます。

 

そして、

黙って、= の右を示し、

子どもが、

7+3=10 と書くのを待ちます。

 

このようにして、

5 ~ 6 問、

速いスピードの計算を見せて、

計算を進めます。

 

100 問が終わるまで、

こちらは、

10 回前後、

1 回に、5 ~ 6 問、

速いスピードの計算を見せ続けます。

 

そして、

この子が計算すれば、40 分を、

20 分以下で終わらせてしまいます。

 

このような手伝いを、

毎日、続けると、

計算のスピードが遅いだけですから、

日に日に、速くなります。

 

06 月 10 日に、

同じようなたし算 100 問を、

14 分で計算できるように、

速くなります。

 

もちろん、

こちらの実況中継を見せる手伝いを、

この日もしています。

 

そして、

06 月 17 日に、

同じようなたし算 100 問を、

10 分で計算できる速さになります。

 

この子と同じ計算の仕方で、

こちらの計算の速いスピードを見せ続けると、

これだけ短期間で、

大きな効果が出ます。

 

(基本  {\normalsize {α}} -299)、(+-  {\normalsize {α}} -194)